最近の実習生レッスンから。
チェロの演奏を探求される方と、新たに取り組み始めました(^^♪



やりたい曲の課題と、それについて考えていることをお尋ねします。
音が小さい、弓が指板の方にぶれてしまうなどのお悩みがありました。

演奏の動きは腕だけのことはないですね。
どんな考えでそれをやっているのかお聞きするのはそのためです。

なかなかうまくできない理由は、注意している内容に関係あるかもしれません。
エンドピンの長さや、座り方も気にされていました。



自分全体の働きの中でつながりをもって動いているというところに着目して、
弓を使いにくくしている状況から開放していくことで、
やりたい動きがやりやすい方向性を見ていきます。

楽器を構える動きの中で、どんなふうに座っていくか、DSC_5564
身体をどのように意識していくか、というところから。

いつもとは違う座り方の違和感も体験しつつ、
楽器や弓の新しい通り道を見つけます。
新しさに身を置いてみる。

そこで大切なのは、その変化はどんな違いか、
どうやってやったのかをまた考えてもらうこと。
自分でここまでとても丁寧にやってみたことを、
あらためて考えて選べるようにすること。

そこに時間をかける必要があるのは、
とても複合的なことを1つ1つ順序立ててこそできるから、
その1つ、見出す繊細さは動きの考えの中にあるから、なのです。
(頭と脊椎の関係性がそのやりやすさを開く鍵であることがこのレッスンの要です



座っていることが楽で、
そこから音を出すため弓を扱う新しいアイディアを試してもらいます。

とても楽そうに素敵な様子で気持ちよく音が出ました。
あらっ?
と笑顔になります。


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自分に問いかけてみましょう
できるかどうかでなく、何から始めるのか・・・とかね。

まずはちっともわからんから始めるわけで、
興味深い(難しい→あえてこう言いましょう)種はいっぱいある。
なんであれ、技術の習得に至る体験は、何かを考えさせ、理解させてくれますね


考えないでできる、自然にできるようになりたいと思うでしょうか。
それは、それまでに意識的に取り組む体験をしてきたかどうかに関わってくるでしょうし、
その時々の選択できる考えと動きの自由さが、自然に見える様子なのではないかしらと思います。


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私たちは光を映す水辺にたたずんで、その淵の深みを垣間見てしまった。
そんな心持がする。
飽きずに、その美しさに指先を伸ばす。
水面は波立ち、指の間を流れてゆく。
冷たさに引き揚げた指先に、小さな滴の輝きがあって・・・


ジャック・マイヨールは海の深さに魅入られた。
イルカと心を交わし、深みを極めようと潜り続けた。
未知の深みに身を運ぶことで、計り知れない何かを、
恐ろしい静寂と漆黒の重圧の中にさえ、生涯求め続けたのだなぁ。


最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。