レッスンから。
ご本人のご希望は、
16分音符からのポジションの変わる跳躍音程、
指使いは、どれがいいか?
3種類も考えて試しておいででした




わたしからの提案は、正解ではなく、
跳躍音程の前にやっていた動きを観察することでした。


当たり前すぎるようで、無意識になっているところを見てみます。
音の変わり目にやっていることは何でしょうか。
何が起きているのか?



次の一連の16分音符を丁寧に少しゆっくり弾いて、さあ行くぞと思うところで止まります。
音を出すと決める、弓の動きに「待て」をかけてみました。

次へ行きたくなっていて、止まれないことに気が付きます。

そこで止まれる時に、音の終わりで動きを意識します。
次の音の始まる前にやっていることは何でしょう?
次の音を出す瞬間をあらためて決めます。


それぞれ、3つの指使いで丁寧にみていきました。
ポイントは指と弦の関係性。


動きが明確になってくると、音は問題なく明瞭になりました。
テンポを上げても、どのパターンでもできそうになりました。

後は音楽的な自分の要求にどちらがあっているか、選べばよいでしょうということに。


最後に2回続けて弾いてみられた時、
以前とどう違いましたか?とお尋ねしますと、
「指使いの問題ではなかったですね!」という感想でした。

観察することでも動きが変わります。
やりたいことのために、どう考えると、動きがどう変わったか。


指使いで、どれがやりやすいか、という正解を求めるよりも、
指の順番・ポジションとともに動きの意図を考えながら、
こんな動きがあるという探求をしていくことで、可能性を広げました。




速く・正しくやりたいという思いでいっぱいになっていませんか。

練習してうまくいかないとき、
問題だと思ってたくさん繰り返していることについて、
必要な動きについてどのような視点・意図を持っているか、
自分全体にどんな意識を向けているか、
問いかけてみましょう。

一つ一つの小さな動きが順番にあります。
弓が弾きたいとき、指が繊細な動きでそこにいるようにと思うとき、
必要な動きの観察と分析をしていける事は、
弾きやすさのみならず、音楽の表現の自由さにも役に立ちます。

やりたいことがより明確になる時、必要なことが整理されます。


最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。