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「紙に自分の全身の骨格を書いてみましょう」
授業でそんな場面がありました。

実際に書いてみようとすると、とっても難しい!
・・・あいまいな記憶。
ミステリーゾーンがいろいろありました(笑)
身体について自分の思っているように使っているのだそうです・・・
あらあら。


腕の始まるところについて、考えてみましょう。
これを知ると!
そのとたんに腕の動きは違ってくるのです。
演奏のためにも、ぜひ役立てましょう

生活の中で思いだしてみてください。
つり革につかまる時、高いところのものを取る時。
物を拾う時・・・などなど限りなくさまざまな場面で、
腕はどんなふうに動くでしょう?


腕の構造はどこからでしょうか。
触ってみてくださいね。

腕の構造は鎖骨から
鎖骨は、胸鎖関節で胴体につながっています。

首の下でぽっこり出ている鎖骨が、
真ん中で胸骨の一番上と接する部分が関節です。
胴体と腕構造がつながる、骨の関節はここだけです。

全体は筋膜(筋肉を包む膜)でつながり、
頭から吊り下がっているようになります。

腕構造は、
鎖骨、肩甲骨、上腕骨、前腕の橈骨(とうこつ)・尺骨(しゃっこつ)、そして手。
手にはさまざまな小さな骨があり、ちょっと複雑です。手根骨・中手骨・指節骨。

面白いのは、骨の配列です。
胴体側から末端へとみていくと、
上腕1本→前腕2本→手の中には手根骨3つ+4つ→5本の指へと分岐しているのですね。

末端の指先を移動させるときも、
腕のしくみが連動していることを思います。

胸鎖関節に触れ、手を上下・前後・左右に動かしたら、
鎖骨にその動きがすぐ伝わってくるのが分かります。

腕が上腕の付け根からだと思って動くのと、
鎖骨から動くと思うのでは、動きはどう変わるでしょうか。

鎖骨からと思って動くと、可動域はずっと大きく、
動きやすく、腕が長くなったように使えませんか?


太極拳では「一動全動」という言葉があり、
指一本動かしても身体のバランスが変わる、ということをあらわすそうです。

腕の動きは、
骨格では胸骨と繋がる肋骨から脊椎へと伝わっています。
脊椎の動きは骨盤から股関節へと伝わります。
腕の動きと、股関節の動きのつながりを思うと大変役に立ちます。
腕を使うために必要な胴体の動きは、
股関節もたくさんやってくれることを思ってみましょう。

呼吸がしやすいかどうか
も目安になります。
胴体に無理な負荷がかかるのを止められると、息がスッと入ってきます。
身体を支える余分な力が要らなくなれば、腕の機能を充分働かせてくれるようになります。


ポイント
手を使う時、腕全体に鎖骨からの動きがある事を思って、動いてみます。
腕の動きは、胸鎖関節のところで胴体へつながっています。

大きな動きも小さな動きも、
胴体が股関節から動けることが腕の動きを助けます。

そのためには、まず頭が動けることで身体全体にもたらされるバランスを思うことが大切です。
 
手先の細かい操作が必要な時も、
身体の様子を思いながらやってみてくださいね。




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