今回も、コメントいただいたことから考えてみます。


肩や、背中、手に痛みが出た時に、
以前よりも痛みが出るのを我慢せず、
あれあれ、これはなんだろう?何してるかな?
とだんだん考えられるようになってきました。

いろいろ観察して、
気づきながら演奏していくこと
意識的にやることがよい練習になり、 
そして、
「どのように考えて、それをやっているか」
がとても重要です。


「腕の重みを気にしているのだけれど、
なかなか響のある音が出せない」と言う場合、
腕の重みをかけることは、
あんまり気にしなくてよいと思うのです・・・

なんて言っても、信じ難いかもしれませんけれど、
頭と脊椎の関係をお願いしながらやって行くと、
ほんとうに、何もしていないくらいの時、
ビックリするほど豊かな響きがするのです。


「気にしない」というと、
かえって気になってしいますよね!

上手くいかなかった時に
それをしないように」という、
否定形も上手く機能しないのです。
 
 
何かこうでなければという、
「正しさ」を思っていても固くなるので、
違う考えを選びます。 
 
やりたい「望んでいること」の「肯定形」を考えてみましょう

必要だと思ってやっていたことで、
手放していいことがあり、
そうすると、止められたことで、
身体はほんとうに必要なことをやってくれるのです。
 
今までやってきた事とはまるで違う考え方をするときは、
戸惑ったり、変な感じがするのですが、
突然腑に落ちたり、解決したりして、
何より音が良く、やりやすくなるのが、
そのことの嬉しい答えです。 


遊び心で、実験してみましょう。

豊かな響をだすためには
発音の瞬間
がまずポイントでしょうか。
 
ピッツィカートで、弦をブン!と膨らませてみてください。
思いっきり元気よく。
音はすぐに減衰していきますが、
はじいた時、指が離れた瞬間の響をイメージしてください。

弓で弾き続けるときは、
「弦に振動を与え続けるエネルギーは、推進力」と考えてみます。
 
青木十良先生が、 「飛行機のようなものなのですよ。」と一言、
室内楽のレッスンを受けた時に、おっしゃっていらしたのを思い出しました。
pの音量でも弓をたくさん使って表現する弓使いなど、
いろいろご指導を頂いたことが思い出されます。
(このたび99歳で亡くなられました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。) 


頭と脊椎の関係をお願いしながら・・・
「弓の毛を弦に向かわせ、重さを弦に落とし」ます。
ヴィヴィアン先生に教わりました。
「弓の重さが弦に落ちたら、すぐ直角に弾きだして」みてください。
ここは丁寧にやってみます。デリケートなところです。

タッチ・アンド・ゴーみたいでしょうか。
(飛行機の着陸してすぐ離陸する訓練があります)
 
 
重さを摩擦に変える、推進力や浮力を思います。

余談ですが、音楽家の緊張はパイロットの離着陸の心拍数が高まる緊張と似ている、
と聞いたことがあります。

音楽は直接命にかかわらないから、ずっと安全ですね(笑)。
飛行機が斜めに降りたら怖いですよね・・・


ピッツィカートのように、
弦の長さの真ん中が膨らむように、
弓でまず少し弾いてみます。
 
少しづづ弓を長くして、その膨らみを保てるように、
弦の振動にエネルギーを補います。
 
膨らむということは、
弦の太さよりずっと広がって振動していますから、
「弓は弦の広がる方向に」ついていきます。

頭が動けるようにして、そうすることで身体全部がついて来る。
出したい音を鳴らすために、
手は弓について行く」と思ってみます。


響の広がりに、弓の動きがついて行くように思うのもいいようです。
楽器から周りの空間へ、響く様子に意識を広げてみます。
 
そして一緒に、
手から腕全体、頭や胴体、股間節や足、
動きやすさ、動きの全体のつながりを思います。 

呼吸も思いだしましょう。
長い息をふーっと出していけるような、身体の支えもあります。
吐いたら自然にす~っと息が入ってきます。
呼吸のしやすさも大切です。


そして、弾くときの響の質の変化は、
ほんの少しでも、大発見です!
 
練習の成果はすぐにあらわれるかもしれないし、
そうでないかもしれません。
 
変化は少しずつゆっくり、
そしてある日突然にも起きるものですね。

それまでの過程を、楽しんでやってみましょうね。


最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。

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