出会いと、のぞみ
なんと、ちいさなお嬢さんがレッスンに来てくれました!不思議な引き合わせを感じています。
お母様もご一緒です。
1/2サイズの楽器を自分で抱えて。
楽器経験すでに1年。
アンサンブルも経験があって、
楽譜より聴いて覚えるのが得意だそうです。
大きな目をパッチリさせて、
緊張気味かな、ちょっと大人しい。
「今日は何をやってみたいかな?」
目をパチクリ。
「弾きたい?」
うなずいてすぐに、楽器を出してくれました。
楽器を出して構えてみると、
1年間で身につけてきた、いろいろなことがありました。
さて。今日は何を伝えようかな。
楽器が身体には少し小さく、ピアノ椅子はまだ高いようです。
いまの状態から、楽器との関係を、座り方からやってみます。
部屋が狭くて、ちょっと3人では窮屈なのですが、
座り方をアドバイスしていると、
だんだん、椅子ごとこちらに近づいてきます(笑)
弾きたい気持ちが、とっても良く分かりました。
真似をしながら一緒に。
足のスタンスをとって、
膝はつま先の方へ向くようにして座ります。
足の裏は床に付けておきます。
楽器を持ってくる前に、自分の座り方を考えてみましょうね。
とても柔らかい身体です。
椅子の上の身体が股関節から動けるように。
息はしやすいかしら?
座って、楽器を自分のところに迎え入れます。
楽器に身体を合わせるより、
その方が動きやすくなるから。
だいたい構えられたので、
両手を前に伸ばして身体で楽器を抱っこしましょ。
楽器とダンスするみたいに、左右にも揺れてみようね。
久しぶりだったようですが、
覚えている曲を少しだけ弾いてくれました♪
いきいきと指と弓が動き、
子供らしい勢いのある演奏でした。
早い曲で、細かい音符、
一生懸命練習した様子が分かりました。
ご本人は口数がまだ少ないです。
目はくるくる動いています。
もっと弦を響かせることを、やってみたいなと思いました。
弾いてくれた音から、D線のGを選び、
弾いている弦が良く膨らんで、隣のG線も共鳴するのを見て、聴いて、
チェロが響く様子を感じてもらいます。
短い弓使いになじんでいるようでしたので、
反対の事もやってみました。
弓の毛を、元から弦に持って行って、
先のところまで、全弓で弾く。
これからまっすぐ弾く練習をしていきましょうね。
ロングトーンを、見て聴いて、
いっしょにやってみました。
響くようすがわかり、
弦の様子や弓の様子に気がついて。
分数チェロですがその楽器なりに、
豊かな音になってきました。
チェロをもっと鳴らすことができるね。
これから、もっといい音で弾けるよ。
いきいきとした目で大きくうなずいてくれました。
またやってみましょうね。
「何がしたいかなって考えてみてきてね。」とお話して、
レッスンは、ここまで。
弾きたい曲がハッキリあるようです!
ケースにも自分でしまっています。ちょとお手伝い。
弓の扱い、おっとっと。(笑)
ケースのストラップが長かったので、
短くして背中に沿うようにします。
担ぐ時は、まず片方のストラップを深く肩にかけてから、
立ち上がるようにしてみてね。
楽器が大きくて大変です。
お母さまが打ち合わせ中も、
ずっと背負ったまま待っていました。
黒いケースを背負った姿は、かわいいカブトムシみたいです。
これから新しい楽譜も買って帰るそうです。
ちょっとわくわくしているように見え、ほほえましかったです。
そうそう、小さな椅子が必要です。
新しい出会い、
彼女の望みと、
そしてお母様の思いと共に。
お会いできて、嬉しいです。
楽しいレッスンにしたいです。
レッスンのこと、また書きたいなと思います。
最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
どうぞコメント・メッセージをお寄せ下さいませ。
ご感想、ご興味のあることなどお書き頂けましたら嬉しいです。
コメント