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KIMG0009気持良く晴れた日、秩父へドライブ。
秩父ミューズパークに行ってきました。

駐車場はとめるところを探さないといけないくらいでしたが、
公園はとても広いのでゆったりと過ごせました。
 
イチョウの木は黄色く青空に映えて、
輝いていました。

広場ではあちらこちらでお弁当を広げていて、
小さい子はおもちゃのボールを投げたり打ったりして、遊んでいます。
たくさんの人たちが、休日をのんびり楽しんでいる様子です。犬も嬉しそう。
 
ちょっと冷たい風が吹くとき、
葉が時々カサカサ音を立てながら、舞い落ちてきます。
 
のんびりお弁当を食べて、お散歩していると、
楽器を音出ししているのが聞こえてきます。

立派な音楽堂があり、コンサートの案内をしていました。
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引き寄せられて、入ってみました。
市民音楽祭(第30回秩父市主催)で無料でした。

「私のいとしいお父様」が聞こえています。
ちょうど始まったところです。
 
ロビーに聞こえてきたのがとても良い歌声だったので、
これは?!と思ったら、
ゲストの国立音大准教授、澤畑恵美さんのソプラノ演奏でした。

鮮やかな張りのあるシルクタフタのような布地、
グリーンで、長いストールを肩から腕にかけ、
裾の華やかな紅い花模様がみごとなゴージャスなドレスで。

にこやかに、親しみやすく曲のエピソードをを交えながら、
秩父のご出身とのことで、故郷への感謝や、
音楽と共にこちらで育まれた喜びなどの思いも、
会場の人々に語りかけるように、お話しされていました。
特に若い人たちに、心を配っていらっしゃるようにもみえます。

本当に素晴らしい歌声で、その艶やかで豊かな表現、
伸びやかな身体全体の様子に魅了されました。
イタリア語、フランス語の歌曲、
日本語では日本歌曲に童謡も、
言葉も雰囲気もいろいろと楽しませて下さいました。
とってもいいタイミングで、ラッキーだったな!と思いました。

ピアノ伴奏は南澤佳代子さん。
濃紺に銀のラメが散りばめられたような印象の、押さえた色合いのドレスをお召しでした。
とても繊細に表情豊かに演奏されていました。
お二方とも国立音大のご卒業♪

7曲の演奏の後、
思いがけずアンコールに答えて再び出ていらっしゃって、
ご挨拶の言葉と共に、
「いつもは仕事柄、
演奏するために自分の感情の状態を意識的に律しているのですが、
会場のお客様の雰囲気やこの故郷への思いから、
今日は感動しています・・・」
というようなことを自分を落ち着けるように、
興奮をかみしめるようおっしゃいました。
 
それを聞いていて、言葉だけでなく、
伝わるものがあり、私も感動してしまいました。
なんだか涙が出ました。
(だんだん涙もろくなっています)
最後にオペラのアリアをドラマチックに歌いあげて、締めくくられました。 

演奏者がこうして感動している、この場のすべてのこと、
今日までの研鑽と情熱や人生を、
今ここにこのような形で伝えて下さっていること、
丸ごと素晴らしくて素敵だなと思いました。

こうした、何でもない道すがらにも、
たまたま立ち寄って、
こんな素敵なことに出会えるなんて。
ありがとうございました。
会場ではたくさんのお客様が、
この歌声を、それぞれの思いで聴いていらしたことでしょう。

こちらのホールは、CD録音などで よく利用されるとのこと。
音響も雰囲気も良いホールでした。

途中に道の駅へ寄ってお買いものした材料で、
夕飯にキノコ汁、焼きシイタケなどにして美味しく頂きました。

幸せな休日でした。


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