アーカイブ

2014年03月

できない感じ

カテゴリ:

K0010096桜が咲きました。
まだ少し寒いけれど、雨が降って木の芽がぐんぐん膨らんできています。


<いざ演奏しようとするその時、なんだかできる気がしない。。。>
ジェレミー先生のご指導で、この事について考えましてみました。


いつまでたっても付きまとってくる感じです。
練習したように、上手く弾ける気がしない。。。

『そのとき、どうしてそんな風に思ったりするの?』
やりたい事をやりたいようにやりたい。
やりたいようにできたら嬉しいのに。


『何をやりたい?』
楽譜に書いてある事を演奏で表現する。
『どんなふうにしたい?』
良い音と豊かな響きで。
『良いってどんな?』
今私のできる一番良い音で弾きたい。


できるだけのことしか、もちろんできませんが。。。
自分の中に批判をする自分がいました。
今のはちょっと違う。それは良くない。
弾き始めたらそう考える自分が本当にすぐ現れます。


どんなふうに動きたいか考えるのを邪魔しに来ます。
ほぼ同時に、首を少し前に固めていました。
そして身体に力が入ってきているようです。
邪魔に入る否定的な思考が待ち構えていることに、問題がありそうです。


実験①
『めちゃくちゃヒドイ音で、
ヒドイ演奏をしてみるってのを試してみたら?
とにかくヒドイのが最高で、面白いと思って弾いたら?』
要するにまんまで弾くってこと?(自虐的)
でも、なんだかとっても可笑しくなってきます。

そうしたら、ふっと身体が緩みました。
演奏の動き、リズムがいきいきのびのびしたみたい。
レッスンする時に、生徒さんの演奏を見てひどいなんて思う事はないな~と思う。


実験②
『自分が自分の生徒さんの演奏を見るような眼差しで見続けていると思って、弾いてみたら?』
丁寧に見守るように。
ゆったりと音を出して、ちょっと優しくなれました。
『6歳の子供がちゃっめっけを出しているみたいにね』
面白がったり楽しんだりする事を忘れてました。

考え方が変わった時に、身体が変わる。
実感しました。
そして身体が変われば、考え方が変わる。

そうでした。
『習慣的な思考を止めた時、もう習慣的なふるまいはしなくなる』
習慣はなかなか手ごわいけれど。

その後、練習の中でこのレッスンを振り返りながら、できない感を探さずに、もう一度1つ1つの音の意図を明確にしていくことに戻って、丁寧に、そして楽しんで面白がってやってみました。

そうすると出したい音が、少し近くに来た感じがしました。



最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。

カテゴリ:
演奏する時の緊張について、みていただくことにしました。
翌日弾く事をリクエストされた曲を、弾いてみようと思いました。


先にお話された楽器と自分の関係を作る事について考え、楽器とゆっくり向き合う時間がありました。


『楽器をあなたの上で休ませてあげて
自分自身と出会う・・・
ただ習慣的でない自分に

習慣的な自分の使い方から来る局所的緊張を解く事で 
必要だと思ってやっていた習慣的なふるまいをしないようになり
そして習慣的にしていた考え方をしなくなる
ひょっとしたら そこに恐れがなくなっているかもしれない

そしていつもとちょっと違う 楽器の持ち方に気付くでしょう
唯一注意を向ける事は 楽器を演奏する事
演奏するふるまいの中で 可能な限りたくさんのものを見つけること
そしてそれ以外の事は 勝手に起こります』



演奏してみます。
もっと違うように弾きたいのに、うまくできない・・・

『どんなふうに弾きたいの?』

楽器はもっと鳴ってくれるのに、音楽はもっと美しいのに・・・
というのがその時の私の思いでした。

『楽器が子供のように近くへ来て寄り添っていると、感じることはできるでしょうか
あなたもその楽器が近づいている事を、受け止めてみてください

楽器と共にあることへの感謝を持つ その楽器が演奏させてくれる事に
それと同時に、楽器からのあなたが演奏してくれることへの感謝も
そして感謝されるという事は、とても心地の良い事です

演奏できない事はやろうとしないで それを使って出せる音を、探求して見て下さい
感謝を持って、演奏してみてください』

それから、すうっと静かに楽器と向き合って弾くことができました。


演奏する場面がどんなに難しさを感じる状況でも、自分の席が、居場所があることはほんとうに幸せなことです。
聴いて下さるお客様にも感謝の気持ちを忘れないでいたいですし、何とかやり遂げようと思います。

その時意識のどこかで、弾かねばならない、上手く弾かねば・・・という義務感や、恐れにとらわれているのです。
信頼され任されたことを思い出して、感謝して、シンプルにもっとっもっと楽器と向き合うということができたら。



その後、中学校の先生をされている方の、生徒たちに語りかける、というアクティビティがありました。
音楽する今日の受講生を、昨日卒業式で送りだした生徒さん達の将来の姿としてみたてて応援する、心からのメッセージを語りかけて下さったとき、私もお世話になった小学校の先生を思い出して、涙がこぼれました。

なぜこの楽器を弾くのか?という問いの答えの中の一つに気付きました。
ああ、先生が私にこの楽器と出会わせて下さったのだった・・・。

楽器とテキストを渡された時。音楽準備室の様子や先生の笑顔が、ふと思い出されました。
何の迷いもなく喜んでこの楽器を受け入れて、そしてそれからずっと一緒にいたのだったと。
私の愛する事になったのです。

今はもうお会いすることはできないけれど、こうしてまだ弾いていますと、心の中で報告しました。
先生の愛情に感謝が溢れてきました。
そんな思いもまた、私の中にあって私の一部なのでした。



最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。

 

カテゴリ:
スモモが咲き始めました。
こぶしも満開、まっ青な空の一日。


***


初めてのトミー・トンプソン先生のワークショップ。
先生のレッスンは、愛の溢れる時間。


先生が言われた事の一つは「楽器との関係を作る」ということでした。



楽器と自分の在り方


楽器 花を手にする時に 
人や動物に働きかけるのと同じように

自分の本質を生きて 
こうあるべきというアイデンティティを心配しない 
とてもシンプルに感じ 生まれ死んでいく 
とても本質に近いもの 
すべて生命体としての可能性を秘めているものとして触れたら

楽器を手にした時に 内在しているものがある

その楽器がこれまで触れてきたであろうもの・・・
温度 気圧 その楽器を使った人

そしてただ認める 
その楽器が何が得意なのか 

構造を思う 
音が出る仕組み 

可能性を見つける
馬を見て その可能性を見るように 

楽器にもそのように触れたら


自分の頭のてっぺんから全体の中にある筋肉の様子  
動きの中にある波 

振動の周波数 
楽器の周波数と自分の周波数

愛情を持って 
音を奏でてくれることに感謝を持って 

人に触れるようにして感じ取る 
その周波数に触れる 

それを通わせることは
演奏に影響をもたらす



私と共にいてくれる楽器と、
毎回どのようにあらためて出会い、
触れるのか。。。

大切にしていきたい。



最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
どうぞコメント・メッセージをお寄せ下さいませ。
ご感想、ご興味のあることなどお書き頂けましたら嬉しいです。
お待ちしております。
 

活動

カテゴリ:

チェロ奏者
チェロ個人レッスン指導
アレクサンダーテクニークを学び実践することを探求・指導中です。

2018年3月よりアレクサンダーテクニーク教師として活動
2019年8月養成課程の課題を終了
2019年12月BodyChanceメソッドによる 教師養成課程卒業
KIMG0457

BodyChance認定
 シンキング・ボディコーチ、
ボディ・シンキングコーチ資格取得(2015)


「ここちよく・自分らしく音楽する人のためのワークショップ、カラダ編・ココロ編」共同開催

BodyChance 音楽プロコースにて、
アレクサンダー・テクニーク教師でチェロ奏者のヴィヴィアン・マッキー氏の指導を受ける(2014来日時)


現在ヤマハ大人の為の音楽教室 
ミュージックアヴェニュー池袋・新宿リフラプラス講師。
オリジナルチェロ個人コースで指導中。
現在中学生から80代の方までいらっしゃいます。


新潟市出身 
新潟市関屋小学校リードクラブにて、チェロと出会う
新潟市ジュニアオーケストラに入団
新潟中央高等学校普通科卒業

国立音楽大学、器楽学科チェロ専攻卒業
大学卒業演奏会ソロ演奏出演

チェロを長澤正孝、三木敬之、小野崎純各氏に師事
ピアノを館久仁子、長澤泰子各氏に師事

大学卒業後、国立音楽大学オーケストラ演奏補助員、
日大芸術学部音楽科演奏員、開智高校(旧埼玉第一高校)芸術科音楽非常勤講師として、
チェロ・オーケストラ・室内楽の演奏・実技指導などにたずさわる




ミュージカル作品オーケストラでの演奏:

 オズの魔法使い、
 レ・ミゼラブル(東宝:1994、Live CD 録音参加)東京・地方公演
 ローマの休日(東宝:初演、Live CD 録音参加)
 ワルツが聞こえる?(1999栗東芸術文化会館こけら落とし公演、東京・神戸公演)
 ハロルドとモード(2007池袋あうるすぽっとこけら落とし公演)
 リトル・プリンス(音楽座ミュージカル、池袋芸術劇場・地方公演)
 ウィキッド(劇団四季初演
 アニー(1996青山劇場~ 2016新国立劇場地方公演、クリスマスコンサート出演)
 他


ソロ演奏、室内楽、アンサンブル

 ミニコンサート、ソロリサイタル、ジョイントリサイタル
 幼稚園コンサート、病院・介護施設コンサート
 イベント、ブライダル 他

 ヒルトンホテル、ロイヤルパークホテルなどレストラン・ラウンジ他、
 東京ディズニーシーミラコスタのショウなど出演多数

最近の活動より
 
・アンサンブル・アレグリ(旧トニーズカルテット)弦楽四重奏とソプラノ
  *ワイズレディスクリニックにて 
    マザークラス・リラックスミニコンサート
    創立記念コンサート
    クリスマスコンサート 
  *五十嵐酒造にて 酒蔵コンサート(2007~2018年)

・ブンメルン(ピアノ・声楽・チェロ)
   クラシックコンサート、ボランティア

・パストラーレ(ピアノ・ヴァイオリン・チェロ)
   クラシック・ポピュラーライブ、イベント 他

・PonPonTune(ピアノ/鍵盤ハ-モニカ・声楽、チエロ)
   江古田音楽祭2017 砂時計にてライブ 

・ 2018年2月12日 武蔵野市民会館「モーツァルト×フランス近現代の邂逅」
  アレクサンダーテクニークを学ぶ仲間と室内楽のコンサート

・クール・ルシャン(混声合唱)
  2016年定期演奏会 東京文化会館小ホール 林光「銀河鉄道の夜」に出演
  2018年6月 千葉県合唱祭
  2019年定期演奏会 浜離宮ホール シュッツ「シャンソン・ルクレ」共演

・チェロとピアノのコンサート
  2018年3月・8月 飯能市美杉台私宅、カフェ美杉にて 

・2019年2月2日 東京弦楽研究会winter concert
  ヘンデル作曲:2本のチェロのためのソナタ(弦楽合奏版/原曲バイオリンのためのソナタ)
  ソロ演奏共演  調布田づくりホール

・コトリオ
  フルート、ヴァイオリンとのトリオ
  2019年より、ジャンルにとらわれない音つくりを探求中。
  facebookにて、夏至・冬至にライブ配信などの活動を行っている。

カテゴリ:
小雨が降っていて少し寒い日。
でも雨のおかげでスモモの蕾はすこし膨らみ、
可愛らしい桃色です。
蕾の方が赤みが濃くて、
これから開花が始まると、
だんだん柔らかな色に落ち着いていきます。
窓から眺められて幸せ。
ひと時心がほんわかします。

   ************************


うなずく動作について。

頭の位置を思い出すのに良さそうです。


うなずき方は、いろいろ個性や癖がありますね。

私はどうやっているかしら。。。
たぶんこっくんこっくん大きな動き。

「〈頸の一番上〉でうなずくと、どうでしょう?」
とってもとっても小さな動き。

「鼻が胸の方に行くと思ってみたら?動きはどうなるかしら?」

頸の骨をたくさんぐわんと曲げることなく、優しい感じのうなずきになります。


頭の位置は、頸(くび)の上。

分かっているようで、生活の仕草の中で忘れています。
アレクサンダーテクニークの肝心なところ。

『頭が動けるように』は
「足の裏が今どんな感じ?」
と思い出してみるのと同じくらいに、
頭の事を思ってみるので良いのだそうです。

まずは思ってみる。

そうすると、じんわりと変化が。。。
どうでしょう?。。。

うんうん。



最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
どうぞコメント・メッセージをお寄せ下さいませ。
ご感想、ご興味のあることなどお書き頂けましたら嬉しいです。
お待ちしております。
 

カテゴリ:
お仕事は、チェロを演奏し、
音楽教室での指導や、個人のレッスンをしています。


ボディチャンス・メソッドによる、アレクサンダー・テクニークを学んでいます。

教師資格仮免を2018年3月に取得しました!
現在実習研修中です。



趣味はバレエと合氣道。散歩。
パンを焼いたり、味噌を作ったり。


スポーツはまるで苦手でしたが、
素敵なマキ先生に出会いピン!ときて40歳で始めたバレエは、
バーレッスンの基本を中心に、ゆっくり学んでいます。

体の動きについて目からうろこがぽろぽろ毎回新しい発見があります。


道は、カルテット活動を一緒にしているメンバーが有段者で、
刺激を受け、合氣会小林道場に入門。

ハードですが、こちらものんびりペースで長く続けて行きたいです。
とにかく先輩方が老若男女にかかわらず素敵です!



どちらも、動きの意図からあらわれる、
しなやかな強さと美しさに惹かれます。



そしてさらにアレクサンダー・テクニークに出会えたことで、
体と心について探求しながら、
もちろん愛するチェロとその奥深さをかみしめつつ、
ともに長く歩んでいきたいです。


どうぞよろしくお願い致します。

カテゴリ:
(2014年3月19日よりブログを始めました)


はじめまして。


ようやく春の陽射しも少しずつ温かくなって、
窓から見えるスモモの木は、
今年も可愛らしい紅い蕾をたくさんつけました。
開花はもうすぐ、毎年とても楽しみにしています。

これからいろいろな花が咲きだして、
新緑もやわらかに芽吹く、
大好きな季節になります。


月日はあっという間に過ぎてゆく・・・
このごろなんだかとっても身にしみてきています。

これまでさまざまな出会いがあり、
そこからもたらされる驚きや喜びに興味はつきません。


そして出会った全てのことに感謝して、
これから考えたり、やってみたり、
学んだことについて記録していきたいと思い、
ブログを始めました。

どんな記録になるかしら?


どうぞよろしくお願い致します。

2014年3月19日

清野佳子(せいのよしこ)

このページのトップヘ

見出し画像
×