親指の使い方のヒント1
チェロを弾くとき、もし拇指(おやゆび)が痛くなってしまうことがあったら・・・
そんなときは、たぶんネック・弓 に強く押し当てていて、
動くかしにくいですね。
痛くなく、もっと動くようにするためには?
親指は、どんな働きをしてくれるか、みてみましょう。
どんな動きがあるのか分かると、
使い方が変わってくるかもしれません。
①拇指の指先を、他の4本の指先それぞれと向かい合わせ、
a)丸く輪を作って、
そこから指を伸ばしてb)細くすぼめたり、
またa)丸くしてを繰り返してみます。
②今度は拇指と他のそれぞれの指先を、
a)丸くまたはb)細くする動きで、
付けたり、離して開いたりを繰り返しててみます。
①②のようにやりながら、
特に拇指の先から付け根の膨らみ(拇指丘)の様子を観察してみます。
拇指は他のそれぞれの指に良く対応して角度が動いていて、
これは拇指対向性といい、
握ったりいろいろな作業ができるための働きです。
a)輪を作るように丸く合わせる動きと、
b)つまむように細くすぼめて閉じる動きの、
拇指丘の動きや、柔らかさを比べてみて下さい。
拇指に反るような力が入っているときは、関節はどうなっているでしょう。
・・・指は伸びてつっぱり、固めて動きにくいのでは。
拇指の関節と骨の動きを見ながら、
a)丸くb)閉じる、でいろいろ動かしてみます。
拇指はどんな動きができそうですか?
筋肉の張りはどうですか?
痛い時とくらべてどうでしょうか。
ここまでのまとめ
拇指の3つの関節が動けるようにして、
(親指の使い方のヒント2をご参照下さい)
拇指丘には柔らかさがあって、
他の指先に向かい合わせる丸い動きで、
それぞれとつながって受けとめるように動く、
と思ってみたらどうでょう。
また、
手首の角度がどんな時に動かしやすく、
または動かしにくくなりますか?
手首との関係はどうでしょう?
親指の使い方のヒント2 ~手首へ続く。。