種のめぐみ
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いつしか芽が出て、かわいい双葉を見つけてしばし眺めます。
新芽は陽の光を浴び、上に向かって伸び、
雨が降り、柔らかな緑もだんだんと濃くなって、
風に吹かれながら、茎は太くなっていきます。
ちいさな緑のつぼみが出来て、
色づきながら膨らんで、
こちらで開いた時、また次が色づいていて、
次々と小さな花はほころんで、時を忘れて見入ってしまいます。
花弁が落ちる時、実りの用意がされていて、
花が終わった時、枝葉は、実の為にどんどん栄養を送り込んで、
葉蔭で静かにゆっくり結実していました。
そんな何気ない楽しみがあって、
そこにあるだけで、なんとも嬉しいです。
花は、通りがかった人の目にとまるかもしれないし、
実は、地面に落ちたら何かの栄養にもなるのでしょうか。
枯れ葉は、ゆっくりといつしか土に帰っていきますね。
今は、花や実も持たなくても、
陽差しを浴びようと、螺旋に枝葉を広げていき、
風に吹かれ、雨を浴び、地に根を張って、
光合成で酸素を出し続けながら、その時々せっせと自分を養っている。
たった一つの種の恵み、自然のしくみ、
たくさんの、いのちのいとなみ。
そんなことを思う、暑い夏の日。
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窓辺で花を楽しんでいます。
写真は、プランターで種から芽が出た、
ピンクのゼラニウムの子供。
細くとがった実。
土に刺さりやすいようになっているのかしら。
種は細いさやに入っていて、羽毛がついています。
鞘が割れたら、風に乗ってどこかへ飛んでいくのですね。
自生しているのは見たことは無いので、
種が芽を出す所を得る事は、実はなかなか大変なことなのでしょうね。
実を鞘ごと土に刺しておくと芽が出ます。
さし木でも良く根付くので育てやすいです。
毎年夏の間しばらく留守にすると、
とても過酷な状況でかわいそうな子達、ごめんね。
それでも復活してくれるのでたくましいですね。
こんな記事がありました。
長~いですが、とっても興味深いです。
In Deepより
<植物が「緑」であり続ける理由がわかった!~>
http://oka-jp.seesaa.net/article/421893076.html
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最後までお読みいただきありがとうございました。