チェロと歩む 

チェロ弾きの日々の氣付きと学びの記録。
チェロと毎日をもっと自分らしく、心地よく楽しむために。
~清野佳子のブログです~

2015年11月

観察の、続きです。

「~が見えている」と気が付いて、
「~と思っている」と気が付いてみる。

では、
今「何をしている?」

身体の動きを意識してみましょう。

ちょっと興味を持って、
いつもの「やり方」を眺めます。


実験です。

毎日何度か必ずやることから、
ドアの開け閉めなどを観察してみます。


たとえば、「ドアを開けよう」と思うときに、
まず「ドアを開ける」と言葉にしてみます。

やりたいことを思う時には、
もうすでに動きだしていたかもしれませんね。

何か「~しよう」と思ったとたんに、
動きが始まっていることに気が付くと思います。

動く前に。
ドアノブが見えている。
そこで、やろうとすることを改めて思い、
それから、動いてみる。

見えているもの、
動きだす身体のやっていること、
ノブに触れた指の感触、
手ごたえなど。
動きながら、眺めてみましょう。

そして閉める動きの終わりに、意識を持ってみましょう。

そのドアはどんな閉まり方をするでしょう?
どれにはどれくらいの力がいるでしょう?


興味を持って、ちょっとした生活の中で観察してみましょう。

なんでそんなことを?と思うかもしれませんね。
普段の何気なくやっているやり方を意識してみる。


このような注意力は、実は演奏にも役立ちます♪

楽器に触れるとき、持ってくるとき、演奏しようとする時、
何に注意を向けているでしょう?

演奏の中で、例えばボーイングのために、
その動きはどこから始まって、
どこで終わっているのでしょう?

動こうとする時の様子に、ちょっと気付いてみましょう。
同じように、指使いには、どんな動きがあるでしょう?

その時の呼吸や、自分全体の様子にも、意識をもってみましょう♪



***********************


目の動きは、頭の動きや意識の様子ともつながって働いていますね。

視線が固まるとき、身体も固く、動きにくくなってきます。

目の動きで、頭も動く。

周りが見えているように、周りとの関係を認識することで、
身体の反応が変わり、身体全体でのバランスも変わります。


いま、パソコンや携帯の画面を見て、パソコンを操作しながら、
周りの様子と、身体の様子にも気付いている。

頭が動けるように、そうすることで自分全体がついてくることを思いながら、
周りが見えているようにしてみましょう。

目や、首や、肩など身体のどこかで、
そこから、ふっとゆるむことができるでしょうか?


今何をしているか、眺めてみましょう。



最後までお読みいただきありがとうございました。



関連過去記事です。


   カテゴリ:思考 (21)
       
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         ちょっと待つ  
  
   
カテゴリ: ヴィヴィアン・マッキ―先生 (11) 
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「弓先が弾きにくい」とき。


実際、何が起きているかしら?と眺めてみましょう。

「弓先に届かない」「音がかすれる」「弓が滑っている」「弓が離れる」


どう考えてやっていたでしょう?


本当にやりたいことは何でしょうか。
どのように考えたらいいでしょう。


一例として、書いてみますね。

①「弓先に届かない」
→腕の長さを十分使いたい
→弓全体の長さを使いたい

どんな動きが必要だろう?

身体が小さくても大きくても、弓の長さを扱うために、
腕の長さを使える動きを意識してみよう。


②「音がかすれる」
→弓の弦と触れる角度が直角になる軌道をとっていく
→触れる位置をはっきりさせる

弓が音を出すために必要ことは何だろう?

十分な摩擦をつくる動きを意識してみよう。


③「弓先が滑る」
→弓をフィットさせ必要な摩擦を得たい
→出したい響に必要な摩擦とスピードで

どの部分に触れているか、触れている感触はどんな?

弓と弦の弾力を意識してみよう。


④「弓が離れる」
→弓の重さをのせる

どのように弦に弓の重さをのせているだろうか?
弦に弓先を置いて、のせたところを左手で支えて右手を離してみると、
けっこう重いのです!

弓先に重さがのっていることを意識して弾いてみよう。
   


動きの考察


ヒント


楽器は自分の前にあり、弓は前方で使います。
腕は弦の上で弓をバランスさせています。

腕は、身体の前で動きやすく出来ています。
腕構造として鎖骨・肩甲骨も一緒に働いています。

腕を動かしながら触ってみましょう。

腕を前方にぐ~っと伸ばしていくと、
肩甲骨は肋骨の上を滑るように滑らかに動いて、
胴体の前側へついてきています。
脇の下では、腕から肋骨につながっている筋の動きがあるのがわかるでしょうか。

鎖骨の骨の突起に触れて腕を動かしてみると、
首の下の胸鎖関節のところに左右の腕の動きがつながります。


チェロは胴体の前側胸骨・肋骨のあたりに触れています。
どのように楽器を迎えているでしょう。
呼吸のしやすさ、胴体の弾力性も、動きに大切な要素です。



動きにくい要素


押しつける力が必要だと思うとき、何が起きているでしょう?

筋肉を緊張させて腕を短くしているかもしれません。
肘の動きが制限されているかもしれない。
腕を後ろに引いていないでしょうか。


強い力が必要だと思うとき、何が起きているでしょう?

身体の方に腕を引き付ける力が働いているかもしれません。
重たいものを持つような強い力がいるとき、
関節が外れないように守るため、固定させ、引き寄せる力が働きます。

実際には必要のない、このような動きが起きているかもしれないです。


腕の重さをかけようしているとき、何が起きているでしょう?

肩を上げる事で上から押しこむような意識があるかもしれません。
重さをかけようとして腕全体を固くしていないかしら。

肘が固定されると、回内・回外の動きを妨げるので手首が動きにくい。

手首が固定されていると、指先の繊細さは得にくくなり、
弓の重さや弾力を扱うことを意識しにくい。


腕だけの動きで考えている時、何が起きているでしょう?

肩関節で上腕骨から動かそうとしていると、
腕構造の鎖骨や肩甲骨での十分な動きができません。

胴体や、股関節、脚の動きが制限されているのかもしれません。
腕以外の固さが、弓のびやかな動きを妨げてしまうことがあります。



新しいプランの為に

やりたいことをやるために、
頭が動けるように、そうすることで自分全体がついてくると思い、
今起きていることを受け止め、起きたことから建設的に考える。

どのように考えてどう動くかというプランを考え、
「~する」と動詞での表現をする。

考えやってみる1つ1つのプロセスを大切に、
必要な時間を十分にかけてやってみる。

そして信頼出来る実行可能なプランを持つ。
客観的判断やサポートを求めてみる。



まとめ

弓先にさしかかる時、思い出しましょう。

弓を使うためにも、身体はずっと、頭から全身でバランスしています。

動きは、音楽を生みだすための意図から生まれます。
どんな音が、どんな音楽がその動きを必要としているでしょう?

音を奏でるために、
頭が動けるように、そうすることで自分全体が付いて来ることを思い、
動きのためのプラン「~する」、と思っていきます。

楽器とつながり、弓の行きたいところへ動いていくことができる。
腕構造全体と身体全体の動きのつながりを思って動いてみましょう。



音を思って動き出す時、
身体の仕組みにあった自然な動きによって、
楽器の本来持つ音が自然に鳴りだします。


ひょっとしたら、チェロはハート(心臓)にいちばん近い所で触れている楽器ですね♡
どのように楽器と出会い一緒にいるか、楽しんで♪ 



 関連過去記事です。
   弓を運ぶ


         ******************


ゴルゴ松本さんの「命の授業」というのがあります。
ご覧になったことがあるかもしれません。
公開の動画でも見ることができます。https://youtu.be/M_pF4a_TxmU
文字と言葉の持つ意味の深さと力について語り、生きる道しるべになることを伝えておられます。

先日見た、そこでお話しされていた「」きざしという文字のことが、とても印象に残りました。

人生いろいろなことが起きるけれども、
:危険なことからは、逃げて避難しよう。
:安全なところから、全体を眺める、隅々まで見渡す。
:そして状況を捉えて、挑んで行く。挑戦する。

K0010005
兆しをとらえて、
安全を確保する。
そして全体をよく見渡し
状況を見きわめて行動し、
チャレンジすること。


ところで桃は、桃源郷と言われる夢のような理想郷を表す言葉に用いられています。
桃は幸福の象徴的な果実なのでしょう。
写真はまったく季節外れですが、以前に頂いた山梨県産の素晴らしい桃で、その大きさが分かるでしょうか!
確かに、本当に美味しい桃を食べたら、とても幸せな気持ちになれます♪
桃源郷は、いろいろの時代の思想が反映された解釈があるようです。
ウィキぺディア<桃源郷>によると、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%83%E6%BA%90%E9%83%B7
の蘇軾、王安石は、搾取や戦乱のない人間の世界だと考えていたそうです。


最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。 

クラスのアクティビティで演奏をみて頂き、
コンチェルトを少し弾いてみました。

冒頭、重音で勢い良く軽快に始まる曲です。
なめらかなスケールの上り下り、スタッカートの生き生きとした表現。
力が入って、音が固く伸びやかさがなくなってしまい、
細かい動きで、動きにくなってしまいそう・・・だけれど、
「頭が動けるように、そうすることで自分全体が付いていくことができ、
周りの様子につながりながら、どんな演奏になっても大丈夫」
と思って弾いてみよう!と思いました。 

ここでは、「ねばならない」は無く、
「こう考えてやったら?こうしてみたら?」
という提案が続きます。


余分な動きに気付いて、それをしなくていいと思う。

「力が必要だ」と思っていたので、
音が出るより前に、必要以上に大きく動き出してしているようです。


音の響きのために、その圧が必要だろうか。

指の動きに、どれくらいの力がいるのだろうか?
圧を加えようとする力が、動きを妨げ、響を損なうことを思いだす。


どんな響きが、どこで鳴るのかを思う。

「手元の操作を意識していた」
「楽器そのものの響を気にしていた」ので、
どこで響いているのか、演奏している空間に届いていること、
実際のそのスペースで、実際に鳴っている音を意識してみよう。

音の広がりが意識できると、身体も広がって大きくなっていけるように思えます。
動きもずっと楽になりました。


音が出るまで、音が出るとき、音が出てから、
それぞれの意識と、動きの方向性を見直して、
こう考えて動く、というように意図していきます。

どのタイミングで、どんなことを考えていくか、
考えたこと、やってみたことが、変化を起こします。


ああ、これは必要なかった、
やっぱり、そうなんだよなぁ。
そうだな、こんな風にできるな。
なるほど、こうすると違うな。

自分への信頼の糸口がいろいろあるのです♪

思考が動きに影響し、
響も、音色も、表現も、
全体の様子も変わっていきます。

変化を、聴いている人が感じてくれました。
フィードバックをもらえて、
「そうか、こうしてやってみよう!」と思います。


表現したいことがあるから、動くことができる。

そのとき、自分がどのように考えながらそこにいるのかが大切。

実際の演奏は、聴いてくれる人と自分のいる、広い空間で起きること。

その空間で、自分の大きさを取り戻すことで、
伸びやかに演奏することができるのですね。


        *****************

保育園のコンサートでの楽器紹介の選曲中に、
ひょんなことで「伴奏譜があるよ~」ということから、
コンチェルト冒頭部分を弾くことになりました。
伴奏してもらえるなんて、嬉しいです。
合わせてもらって、やっぱりとっても「いい曲だなあ」と思いました。

それから、久しぶりに楽譜を引っ張り出して練習してみました。
ず~っと以前に練習したので、たまには思い出していたけれど、
あらためて細かいところを丁寧に、なるほどね・・・と見直していきましたが、
「ちゃんとやろう」と思うと、
ちょっと緊張してくるのが分かりました。

実際に、素晴らしいソリストの演奏の伴奏も体験したことがあったので、
そんな全体の演奏のイメージが思いだされてきます。
そうすると、なんだかワクワクしてきました。
 
せっかく機会を頂いたし、チェロの魅力が伝われば嬉しい。

というわけで、上記のように、クラスでみて頂くことにしました。
楽譜を忘れて、えーっとボーイングはどうだったかな?と思ったけれど、
音楽を思って弾きはじめると、気になりませんでした。

翌日のコンサートでは、
レッスンでやってみたことが思い出せて、
周りの様子も受け取りながら、
伸びやかに楽しんで演奏出来たかな、と思います♪


ところがそのあとが・・・
次の曲で、「あっ音程が違う」と思っているうち、
その一瞬で、起きてほしくないパターンにはまってしまった。

その考えにとらわれ、目と身体の動きが固まってしまう。

演奏中にダメ出しを始めたら、演奏をすることを、できなくしてまうのだな~とつくづく思います。
両極端を続けて体験してしまいました。
・・・・。
落ち込んでないで、気持ちを切り替えて!
役に立たない考えを止めて、
今やりたいことをやるために、必要なこと考える。

何に意識を向けているかが、ほんとうに大切~♪  



関連過去記事です
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

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