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2017年11月

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私たちの手は、たくさんの情報を受け取ることができますね。


温度や質感、動きや振動。

それは、本当に繊細で、なんと驚くべき精巧な仕組みでしょうか。


日常生活のためのみならず、生存や保護にもかかわるし、
コミュニケーションでは大切な役割をになっています。

情報を発信もしている。
何かを動かし、生みだしている、手です。

手はその人の考えを表すことができる。
あらためて、手だけで働いているわけではないなぁと思います。


皮膚に触れるだけでも、情報が身体の中でかけ廻っていくのですね。
様々な細胞は、連携して情報を伝える。
神経伝達物質が送られ、ホルモンの分泌も促す。


「指は脳の支店なんだよ」

と、カザルス氏の話したことをビビアン先生もおしゃっていました。


情報は、行き来して、
同様に、触れられることで、双方向に起きる変化も繊細にあるわけです。

手を動かし、物を動かし、空気を動かし、伝わっているんだなぁ。

手では触れていなくても、触れている様々な情報がある。

音楽を聴く時、目をつぶってみると、
視覚以外の感覚全てを全身で受け取っていると思います。

身体は触れる前から、その距離感や空気の動きの気配までキャッチしていますね。



今ここで受け取る自分に、発信する相手に、
本当に繊細さがあることを、大切にしたいと思いました。


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先日ゆかさんの授業で、足の踏みっこをしました。

お隣さんの中足骨を思いつつ足でマッサージ。
いろいろやり方を模索。

「相手の血液を動かしているんだよ~」
なるほど、そうだね(^O^)

血液は、酸素のみならず、ホルモンや栄養や、老廃物を運ぶ、情報の通路でもあるんですよね!

まだ寒い朝のクラスでしたから、
足の踏みっこをしたおかげで、お互いにポカポカしてきました。

きっと、動いたことだけじゃなく、触れあったことで、
つながりホルモンのオキシトシンも働いていたことでしょう。
とっても楽しい、笑顔の時間になりました。


そういえば、私が子供の頃、
校舎は今のようには暖房が充実していなかったので、
(石炭、コークスのストーブから、石油に切り替わるころ)
寒かったから、おしくらまんじゅうしてよく遊びました~。



最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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先日チェロを始めたばかりで、とってもワクワク♡しているYさんに、
プチレッスンする機会がありました。

どうですか~?とお尋ねすると、
「C線が鳴らせない」ということでした。


音をだしやすくするために、何をしたらいいかな?


さまざまなことが、その都度、新鮮な体験です。

そのときの弦の様子、弓の様子はどんな?

C線は、どんなかな?
他の弦と同じように鳴らそうと思っていると、上手くいかないかもね!
C線は太いし、角度などさまざまに条件が違います。

C線に向かう動きをやってみる、
そうしたら、どんな音が出るかしら。
最初はこわごわ触れるようかもしれないけれど、大丈夫。

ガリっていっても、スカッと滑っても、それは音を生み出す動きによる成分。
それらをどうブレンドするかが、腕の見せ所なんですね!!
どのように鳴らしたいかも、だんだんに見えてきます。

こんな動きで、こんな音、というワクワク♡体験を、
めいっぱい楽しんくださいね~\(^o^)/


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音は動きから生まれます♪

発音に必要な動きを、1つ1つ意図します。


楽器を自分のところへ持ってくる。
弓を持って、楽器のところへ持ってくる。
これを大切にしてみるのがおすすめ。

構え・持ち方を習うとき、
はじめは、「この形で、この位置に」、と習うこともあると思います。

「これがここ」に来るまでの間動きの様子を大切にしたいです。
見た目の形は、動きの中でのある場面を取りだした様子なのです。


それをする前の考えが動きを作ります

どのように考えて、どこが動くときに、そのように見えるのかな?

なるほど、こうなるねという理由は、だんだんに見えるし、
それによって、不必要な動きはどんどんなくなっていくのが合理的です。

美しく見えることは、機能的でもあるということも言えると思います。

観察力を育みながら、必要な動きが無理なくできるように
こうするとこうなるという体験を実際に重ねることが、
お稽古の内容でもあるわけです。


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まずは、全体の様子を観察しつつ
エンドピンの長さと、エンドピンを刺す位置の調整をします。

この長さ、というのを決めるのが好きな人もあると思います。

日々身体の様子は違うと思いませんか?
いつも同じと決めなくても、今日はどうかな?と、いろいろ試してみましょう。

もしかしたら、弾きながらまた変えたくなるかも。
なんでかな?って考えてみてね。


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構えの動きを見てみましょう。


大きい楽器なので、持ってくる時に近付くとよける動きをしがちですが、
楽器が自分のところへ来るようにします♡
やってきた子供をそっと受けとめるようです。

頭が動けるようにして、そうすることで自分全体をついてこさせて、
チエロの前に両腕をまわして、そっと抱きかかえるようにしてチェロと一緒に揺れてみます。

胴体と脚は、股関節から動けます。 
楽器を安定させるには、自分全体の動きが必要です。

支えは、頭から足までの全体で働いてくれる。

弾きやすさは、自分全体の動きやすさですね。


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自分全体の働きの中で、
動く前に、意識して、ちょっと考えます。

弓を持つ手の動き。
弓を弦にのせる腕の動き。

こうして、こうしてを、1つ1つやってみましょう。
そして、音を出していきます。

これらは、考えなくてもできるようになるというよりも、
自分全体を思う考えに、自然に含まれていくこと。

さらにまた少しづつ、どんどん繊細になり、洗練していくこと!
今もなお、改めてそう実感しています。

やっぱりチェロが好き。


最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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