チェロと歩む 

チェロ弾きの日々の氣付きと学びの記録。
チェロと毎日をもっと自分らしく、心地よく楽しむために。
~清野佳子のブログです~

2018年11月

チェロをこれから始める方の、初めてのレッスンにて。


どうやって触れる?

楽器とのお付き合いの仕方を、始めにやってみます。
楽器の大きさ・形や、重さを扱うために、
考えたいことを順番に、お声掛けをしています。



楽器を扱う動作とその意図をお話しします。

初めから丁寧にやってみることは、演奏そのものの準備になります。
意図をもって動くこと、必要な動きが機能的であること、
どんな考えで、どう動いてけるのかを学んでいけば、
身体に優しい、楽器に優しいやり方になります。



あこがれの楽器に触れたときの気持ち、思い出すとわくわくします!

私自身、子供のころから振り返ると扱いにはいろいろ失敗がありましたから、
あの悲しい思いをして欲しくないので
必要なことをお伝えしておきたいと思います。



無事持ち運んで、椅子に座る。

とりあえず簡易に、椅子を調節して、座って、
エンドピンを出して、長さを調節して、
楽器を立てて、自分の所に持ってきて、
チェロに触れるための脚の開く動きから、座り方を考える。
この辺りはいろいろ調整し、おさまりが良くなれば、まず待機状態。


そこから、両腕をチェロの前面に伸ばしてそっと抱えます。
ハグするようにしたら、椅子の上で左右にと、チェロと一緒に揺れてみます。
楽器を安全に扱えて一安心。にっこりします

椅子の上の自分が動いていくときの、椅子や床に触れる体の様子も観察します。
動きは全体につながっていきますね。演奏は全身に動きがつながります

やりたいことをやるための考え方、
その時々の自分全体の使い方は大切
です。



弓を持って、弓の重さを受け取ってみます。

傾けたり、倒したりするときの、支える重さの感じ方を調べます。
弓を持ちあげるときの、腕全体の動きは、どうなっているでしょうか。
弓先に方向を意図すると、手と腕の動きはどう変わるでしょうか。

ここまででもかなりの情報量まだこれでもざっくりです。


音を出すまで、弓を運ぶときの意図を伝えます。

弓の重さのバランスを扱い、毛が弦に触れるための動きを考えます。
持ち上げる。近づける。
弓毛の弾きたいところを、弦の弾きたいところへ向かわせる。
肘から回す。重さをのせる。
角度を選ぶ。方向を選ぶ。
弦と弓の摩擦、弾力があることを思いつつ、
弾くと決めて、弾く。


弦の振動の様子が見えて、弓をどれくらい使うかを選んで、やってみます。

始めはのぞき込むように、ちょっと小さくなっていましたが、
腕を長く使いやすくするために、座っている自分のことを思い出して、
試しながら弾いていきました。


どうでしたか?とお尋ねすると、
最後の感想は、「楽な時に、いい音がするでした!
そこを受け取ってもらえて良かったなぁ。


書いてみると、結構いろいろありました。
また少しづつ、丁寧に見ていきましょう。もし、それが望みなら。
繊細なアップデートは限りなく続く・・・

楽器の響と奏でる自分の探求の旅。
やってみればこその喜びがあり、
その奥深さへ取り組む人たちへの、共感と尊敬がますます湧いてくるのです。
たとえ今、その旅路のどこにいようとも。



最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。










口をちょっとゆがめたり、ほっぺがヒクっとなったり。
喰いしばるほどのことはなくなったのですけれど、顔が反応してしまうときがあります。
そんな時は、腕や指の緊張がありました。

鏡を見てみました。
「弾きにくいな」と思うところで、首をキュッとしたりは、
弾こうとする前からも、やり始めていました。


「そこをちゃんとやりたい」と意識するときに、身体に反応があるのでは?
このことに気が付いていて、
また部分的に「~しないないように」というように普通は考えるところですが、
繰り返しやってしまうようなことには、違う考えを試してみましょう。

これにはちょっと抵抗があることでしょう。
いつもと少し違うやり方を選んでみたいと思う時、
やる前に、自分の全体や、周りの空間に意識を広げてみます。


やりたいことをやるために
首が楽で、頭が脊椎の上でふんわり動けることで、

鎖骨から腕が始まっていて、
胸骨や肋骨も腕の動きに一緒に協力する。

顔の筋肉は、直接関係ない。
笑うことも、休んでいることも選べる。


そうすることで、チェロが音を奏でるために、
指が行きたいところに行き、弓が弾きたいときに弾くことができる。

こんなプランを考えてやってみる時には、穏やかに弾いていられるようになってきました。
そうすると周りも良く見えてきます。


「具体的な必要なことは何かな?」「~する」

必要なことをひとつづつ順番に考えて。
新しい動きを起こすのための考えと、自分の全体の働きへの意識をつなぐとどうでしょう。

動きの自由さは、そのための考えと選択のやり方に関係しています。
新しい体験は、可能性に向ける目を開いていくことでしょう!


最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。


レッスンから。
ご本人のご希望は、
16分音符からのポジションの変わる跳躍音程、
指使いは、どれがいいか?
3種類も考えて試しておいででした




わたしからの提案は、正解ではなく、
跳躍音程の前にやっていた動きを観察することでした。


当たり前すぎるようで、無意識になっているところを見てみます。
音の変わり目にやっていることは何でしょうか。
何が起きているのか?



次の一連の16分音符を丁寧に少しゆっくり弾いて、さあ行くぞと思うところで止まります。
音を出すと決める、弓の動きに「待て」をかけてみました。

次へ行きたくなっていて、止まれないことに気が付きます。

そこで止まれる時に、音の終わりで動きを意識します。
次の音の始まる前にやっていることは何でしょう?
次の音を出す瞬間をあらためて決めます。


それぞれ、3つの指使いで丁寧にみていきました。
ポイントは指と弦の関係性。


動きが明確になってくると、音は問題なく明瞭になりました。
テンポを上げても、どのパターンでもできそうになりました。

後は音楽的な自分の要求にどちらがあっているか、選べばよいでしょうということに。


最後に2回続けて弾いてみられた時、
以前とどう違いましたか?とお尋ねしますと、
「指使いの問題ではなかったですね!」という感想でした。

観察することでも動きが変わります。
やりたいことのために、どう考えると、動きがどう変わったか。


指使いで、どれがやりやすいか、という正解を求めるよりも、
指の順番・ポジションとともに動きの意図を考えながら、
こんな動きがあるという探求をしていくことで、可能性を広げました。




速く・正しくやりたいという思いでいっぱいになっていませんか。

練習してうまくいかないとき、
問題だと思ってたくさん繰り返していることについて、
必要な動きについてどのような視点・意図を持っているか、
自分全体にどんな意識を向けているか、
問いかけてみましょう。

一つ一つの小さな動きが順番にあります。
弓が弾きたいとき、指が繊細な動きでそこにいるようにと思うとき、
必要な動きの観察と分析をしていける事は、
弾きやすさのみならず、音楽の表現の自由さにも役に立ちます。

やりたいことがより明確になる時、必要なことが整理されます。


最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。





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