チェロと歩む 

チェロ弾きの日々の氣付きと学びの記録。
チェロと毎日をもっと自分らしく、心地よく楽しむために。
~清野佳子のブログです~

2019年05月

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毎年ゴールデンウイークに御殿場で行われるアレクダンダーテクニークの学校ボディチャンスの合宿がありました。
今年の海外からの講師はマルコムさん、リンジーさん。
今回の学び。演奏する足と腕につながるたくさんのヒントがありました。

マルコムさんからは、足・脚のバランスする構造を理解していきながら、ランニングの基礎から学びました。
マルコムさんはチェロも演奏されます。今バッハの無伴奏6番を練習中とのこと、チェロ愛を感じました。
チェロの演奏もレッスンを受けました。これについても後半に書きます。


私には膝の古傷があるので、走ることは普段していないです。
怖いなという思いと苦手意識がありましたが、とても丁寧なプロセスで動きだしていくと、
足の骨で着地のバランスが取れていなかったからなのだとわかりました。
足のたくさんの骨が連動してしっかりと地面に足の裏が着地していくと、
小さなジャンプが安心して心地よくできるようになってきて、
小さなジャンプを練習してから走り出すとき、何とも軽く足が運べるようになったのでした。
合宿後の東京でのクラスの練習は、短い距離ですがグランドを楽しく走ることができました。
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さてここで、ふくらはぎに注目。
蹴りだす動きを支え、衝撃を吸収する役目も果たしている。

歩き続け走り続けるために、
その都度収縮したふくらはぎが
伸ばされることで
ふくらはぎの弾力性が発揮され、
かかとが地面に着地する反動を得て
動き出せる。

アレクサンダーの発見を用いつつ、全体の働き、連動を見ていきます。
観察の仕方も教わると身体が変わります。
動きの提案が様々にあって、
お!?ここは今まであまり意識してなかったな、
というところも伸ばされ刺激されて動き出しました。
股関節と腕が、なんというかヌルヌルと動けるのね!と驚きました。


チェロの演奏もレッスンを受けました。
ドヴォルザークのコンチェルトの冒頭部。
マルコムさんは、何が問題なのかな?と聞いてきます。
力みや音量、注意力を持ち続ける事などについて相談したと思います。

弦に弓を運ぶ動きについて提案がありました。
弾く前の、腕の動き方です。
腕を伸ばしてしばらく休めたところから、目をつむってチェロの方へ運んでいきました。

すると、駒の向こう側へ弓がいきました。
普通にはこんな風にほとんどやらないですから、まぁ!意外でした。

先生はそうなるでしょ、という具合で、エンドピンの調整をします。
先生の提案を、何それ?!と、今だに思うのです😂
自分の普段やらないことは違和感があるのです。

でも、そんな風にちょっと長い腕から動いて弾いてみたら、
なんと良い音で鳴ったので、その瞬間思わず笑ってしまう。

いつもと違う動きは心もとなく、違和感がある。
響が良く始まるとき、弾きながら自由度がどんどん増していることに気付き、
なんだか楽しくなってしまう。


このことから、どう考えていくことができるでしょうか。

あらかじめ弾くために必要だと思う緊張が、身構える腕にあった。
腕の動きに長さがあることを思い出させてみたことで、
余分な緊張をせずに弾き出せた。

そして、必要な注意力は、動きの無駄がなければより楽に働く。

いかに腕をリリースしながら必要な動きを起こしていけるか。



リンジーには、アレクサンダーテクニークの伝統的練習方法で、
手の使い方を通して自分全体を協調させるということについて、
様々な動きに発展させて教えてもらいました。

手を使う時、どんな意図をもって動けるか。
触れるものと自分全体は繊細につながっていく。



これらのことから練習していくと、
指先に向かって方向性とトーンをその都度持ち続けることで、
ずっと楽に動きやすくなるとあらためて実感できたのでした。




最後までお読みいただきありがとうございました。


手と腕の動きは、触れるものとの距離や重さの影響のほかに、30 デュプレさん KIMG0741
様々な弾力性も関係していることに、興味を向けてみました。


ぎゅっとして固めている時には、繊細な情報は得にくいですね。

骨を動かす筋や腱にある感覚器官は、
緩む時に、たくさんの情報を得られるのだそうです。


動きの変化の中で弾力性を考えてみることで、
必要な情報をより繊細にとらえていけるでしょうか。



①弦の弾力を指先で感じ取りながら弾いていきます。
どのくらい触れているか、指の動きに注意を向けます。

②そして弦に押し返される動きを観察しましょう。
③そこを離れる瞬間を眺めてみましょう。


自分の指と弦の弾力と支え、力の加減、を受け取りながら、
そこからのタイミング、
どこからどこへ向かうのかについて考えてみる。


そうして次の音へ移ってみたら、いつものやりかたに比べて、どんな違いがあるでしょう?


写真はデュプレさん。バラの季節ですね。



*************

頭が動けるようにと思い、
意識を自分全体から周囲へと広げながら、
地面からのサポートを得て、胴体のバランスを支える足のつながりで、
足・脚を通じて支えのある弾力を使っていくことができる。



頭は前側に少し重く、その重さを支える脊椎にはS字カーブがある。
頚椎には前側に、胸椎は後側へ、腰椎は前側へ、
脊椎は1つ1つ積み重なってカーブして、
重力に対して支えるための構造を持っている。

動こうとするとき、思い出そう。
動き出すための、身体の弾力と支える仕組み。
楽器の弾力をキャッチする、身体の動きの中に、
小さなバランスの変化は見つかるでしょうか。


*************

腕を上げる、手を動かす、指が触れるなどのときに、
私は口やあごに力が入るのが、どんな動きと結びついているのかを、
調べているところです。

指を動かし続けながら、呼吸に識を向けたら?
呼吸も胴体の中の弾力。

指が弦の弾力をとらえながら、足の裏のアーチを意識し続けたら?
足の裏のアーチにはバランスを支える弾力が備わっています。
足の指が伸びていき、足全体が広がるように思ってみたら?


動き出すために、
様々な弾力のある支えについて考えてみましょう。


繊細な観察を続けていくことで、
情報を柔軟に、だんだん静かに、
受け取れるようになっていくと思います。



弾む


最後までお読みいただきどうもありがとうございました。


前回のブログは動き出すときに何をしているか、
そこにどんな考えがあるかについて触れました。

動きだす前には、何をしているでしょう?


これからやろうとすることを思う、
やると決める瞬間を眺めてみます。

やると決めてやるのか、動いてしまったのか、
そのちょっとした違いに気がつくことがありました。

すぐやることに、ものすごく一生懸命になっているのだと思ったのです。



例えば、クラスで、「では立ってみましょう!」と先生に言われたら、
すぐに同意して立ち上がりました。

なんのために?など考えず、
言われたことに反応してすぐ従うことを、疑わずやっていたのです。
それは先生の引っ掛けでした。
「ね、すぐやっちゃうでしょ?(笑)」と


それに、普段話を聞きながら、とてもたくさんうなづいていました。

ある時、電車に乗っていて。
隣の女性が、お友達とおしゃべりしながら、ずっと頷いています。

そのたびに椅子がユサユサと揺れ続けました。
隣にいる私の身体もユッサユサ揺さぶられました。
あぁ、話を聞くことにも、こんなにもずっと全身で反応しているものなのだなと。

それは、あなたの話をちゃんと聞いていますよ!
という意思表示だけの事かもしれませんし、
そうですね、という同意かもしれません。

その人の動きにちょっとびっくりしたのです。
いっしょに揺さぶられていることを、少し不快に思っている自分にも気付きました。
電車の中で話しているとき、夢中で周りのことが見えなくなるのよね・・・
気を付けなくっちゃ。


会話は、情報を受取りつつ、反応しています。
聞いていますよ、と意思を示すのと、
そうですね、同意するのに、
うなずく他のやり方もできるでしょうか?

すぐ反応していると気が付いて、
ちょっとした間を持つことをやってみるとどうでしょう?
話したくなる、うなずきたくなる、ウズウズした自分がいます😂


何を感じ、何を思い、今何をしているのか?
ちょっとした自分への観察、そんな視点は、
これからやろうとすること、どんな動きをしていくかと結びついていくのですね。


うなずきを繰り返しやってしまうことに、気がついて、
ほんの少し間を開けてみるという”遊び”を入れてみたらどうでしょう?

すぐ返事を「ハイハイ」としてしまうなら、
「ハイ、・・・(間)わかりました。」
ウンウンとうなづいているなと気がついていたら、
相手の目を見ながらしばらく聞いてから、・・・一回だけ小さくうなづく。
省エネです(笑)


「早くしなさい!亅
イライラした様子のお母さんの声が聞こえて来ることがよくあります。

「え?なんのために?どうして?今これが面白いのに?亅
お母さんを見上げた子供のそんな心の声が聞こえてくる気がしました。

お母さんの考えは、子供の素直な興味と違うところにあるわけで・・・。

そんなやり取りを見ているとき、どちらにも共感もできますが、
同意すること、すぐ反応する事を求めている自分にも気が付くのでした。



先生の話をたくさんうなずきながらハイハイと答えつつ聞いている。
先生の指示を聞きながら、話を聞き終える前にすぐ弾き出している。
そんな場面がありませんか?

もし、そのかわりに、言われた事を復唱したり、質問したり、
しばし考える時間を持つのを意識してみたらどうでしょうか?
そんな時間も大切なレッスンの内容になるのではないかしらと思います。


私は、自分の言葉に置き換えて言い直したくなる癖もありました。
それは私の反応として、自分の知っていることの中で置き換えようとしているのでした。


どんな考えでその言葉を使ったのか
そのまま受取り、繰り返してみる。そして考える。
その意味を、時にはそんなふうに味わう事も出来る。


うなずく以外の反応も選べるでしょうか。
「はい」に対して「いいえ」の選択もありますね。
いいえをどんなふうに伝えているかしら。

普段さっさと進んでいて、見逃していた自分の反応。
自分全体の新しい反応とちょっと違うやり方を選んでみましょう。
そうすると相手の反応も変わるでしょうか。
試してみてください。



最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。


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