ヴィヴィアン先生に肘のことを教わりました。

その中で特に印象的だった表現は、
「肘を落とす」でした。 

その意図は、チェロを弾く弓を扱う時の手首を柔らかくする、
より必要な動きを得る柔軟性でした。


わかったこと。
そうすると 手首・肘・肩
もっと自然なつながりを持って動く。


腕の無駄な労力を減らし、
より音楽的に必要な弓を扱う動作ができる。 

そうなると、さらに指先にも意識がいき、
もっと動いて欲しくなりました。


弓根元を使う時の、「肘を落とす」意図のために考えたこと>
モーリス・アイゼンバーグ著『現代チェロ奏法』参考

1.基本的には弓と弦の角度を直角に・駒と並行に

2.手首は手の甲より少し高く
(手関節を屈曲:掌屈)

3.手首をくの字になるように持っていく
(尺屈:小指を尺骨側ヘ近付ける動き)
(親指の元側を指板寄りに近く出し、小指側のぽこっと出ている尺骨の茎状突起が中に入る)

4.腕の内側をチェロの側板に少し触れるくらいに持ってくる
(肩関節の内転:腕を横から胴体の方へ近づける、脇を閉じていく)
(もちろん技術演奏上もっと高い位置がふさわしい場合もある)

肘は動きの支点になるとき、肘が前腕を押し出していく
弓の使い方によって支点は変化する。

前腕だけ使うということはなく、腕全体で使うもの。

それぞれの弦にふさわしい手の高さ角度を選ぶ。

上半身全体の回転(回旋)も必要。
上腕は身体の軸と繋がって動くように。
テキストには肉体のエネルギーを必要とする、とあります。


腕が、身体の軸につながるように使うには?
腕は身体の前側で自然な機能が働く

肩を後ろに引いたり、上腕に力が入り肘が上がってしまっているときは、
バランスがとれず、身体の力を本当に発揮する事は難しいのです。


「肘を落とす」、落ちるというのがミソですが
(ヴィヴィアン先生は弦と毛の接触でも落ちていくという表現を使っていました)、
さらにこれに「落とすように、たたむ」
というような表現の動作も含むとどうかしら?と思いました。

招き猫みたいに手を動かして顔に持ってきてみてください(笑)
腕を少し身体の前に持ってくると、いろんなところがたためると思います。
そして、前に伸ばしたり、またたたんだり。

腕の<開いたり閉じたり>する動きについて試してみましょう。
腕全体、指先からの手・手首・肘・肩甲骨・鎖骨も動きます。
これらが腕の構造です。

腕構造全体で、関節を曲げる/伸ばすなどの働きを、
いろいろやってみましよう。

どの動きが演奏や、作業に使えそうでしょう?


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身体・軸とのつながりで。

合気道は自分の使い方を機能的に優位に持って行きながら、
相手の体の力が使えないように動かしてしまいます。

基礎動作に「船漕ぎ運動」というのがあります。
船を漕ぐ、櫂を使う動き。

腕から身体全体のつながりで、
バランス移動によって生まれる身体の軸の力を鍛錬します。


この運動で、腕はむしろ力を入れず、
スッと上腕を身体の脇に「引き寄せ」ます。

よく脇をしめると言いますがこの場合は、
上腕・脇に力を入れるのではなく、
身体の軸に添わせるということのようです。

半身の構えで前に出した両手を、
船を漕ぐように腰へ持ってくるとき、体重を後ろ足へ。
身体は倒れず起こしています。

櫂を押し出すようにして、
体重を前足にうつす時、手指も力を入れずポンと前下方へ伸ばします。
後ろ足の膝は伸ばします。

身体の勢いが後ろから前へ押し出されても、
胴体は倒れず起きています。

またその次は反対の方へ力が生まれ、後ろ~前と繰り返します。
前後の動きの重心移動。

膝はつま先と同じ方向で、つま先より向こうへは行きません。

足の上に体重をしっかり載せられていて、
(つま先・踵ではなく、足首のところが良いです。)
その方が次のバランス移動が力強いものとなります。


脚を左右に開いた動きにすると「シコ立ち」で、
シコを踏む時は、左右のバランス移動です。

股関節の深く柔らかい可動性、
上体を起こしておく脚と胴体の支え。
上下にいつでも動けるようなばねがある。

土俵入りの動きでみられる、両手のひらを上にして、
両肘から先を下方へポンと落とす動作は、
「呼吸法」といわれるもので、
これも腕力ではない、胴体とつながって押し出される、
合気道の力の根源です。

表現は難しいです。
たいへん未熟ながら、
今のところ私はこのように理解しています。

しかしながら理屈ではなくて、
まさに鍛錬によって養われる力強さです・・・
ぜんぜん稽古が足りません(汗)。



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