方向性 3 音を生み出す動きのために
何かを学び、体験していくほどに、その意味は、また少し深まって・・・
そして、時に目が醒めるような思いがします。
自分全体を動かしていくためのどんな意図があるのか、
何が、どのように、どこへ向かうか、
段階を踏んで少しづつ練習しながら、
小さな体験を重ね、理解しようとしております♡
演奏では、音楽を表現するために、
楽器を扱う自分全体のことを考え、
音を生み出すための、弓や指先の動きを思います。
私の最近お氣に入りは、
「指先の向かう方向へ矢印を思って動く」でした。
先日のキャシー先生のレッスンで、
チェロの演奏について頂いたアドヴァイスをシェアしますね♡
「弓の毛を、弦に向かわせる」でした。
うむ。
あたりまえみたいでしょ。
先生は、その時の私の表現しようとしている動きの中で見えたことから、
やりたいことのために、実際に必要なことが起きるような言葉がけによって、
やっている動きへの注意を促しています。
自分全体の働きの中で、
頭が動けるようにと思い、
そうすることで自分全体が付いてきて、
「弓の毛を、弦に向かわせる」と思い続け、動く。
その都度思ってやっていく。
というアイディアで。
そうすると、どうなるかな。
あら!
やりたい動きが、より意識的になりました。
その時々の表現、弓の動きの変化の中で、
弓のスピードや摩擦のために必要な接触の意図があります。
そのシンプルな言葉を思うことで、動きがはっきりしてきました。
表現したいことに向かっていきました。
さらに、
弓を動かしている腕の動きを実際に見ながら弾いてみる。
身体の前だけでなく、後ろ側へのつながりもあることを思い出す。
ということも指摘してくださいました。
(先生の観察では、音を豊かにするためには非効率な動きや力みが見えたのですね~)
必要なことは何かな?
今できることからを信頼し、その先の可能性へと向かうために、意図を明確にしていく。
あたりまえのようなことを、新しく思い直していくことができた、レッスンでした。
また、まだ変われそうな気がしてきます。
わくわく。
***
実は、その時ちょっと閃いて、
クラスにいらしたピアニストさんに、急にピアノのパートをお願いしました。
快く引き受けてくださり、初見で一緒に弾いていただいたのでした♪
キャシー先生の優しい眼差しとアドバイスを受けて、
クラスメートの20人位のすぐ目の前でぐるりと取り囲まれて、演奏しました♫
いま、
この空間で、
一緒に演奏してくれる人と、
優しく見守ってくれる先生とクラスメートがいて、
自分全体が働くことで、
この音楽を奏でる。
弓の毛が弦に向かうこと、腕の動きのことを思ってみる。
初見でチャレンジしてくれるパートナーに感謝。
何が起きても楽しいと思えます。
表現したい気持ちは、お互いにムクムクと沸きあがってきていました。
弾き終わってみると、手が震えるようなドキドキがあって、
思いがけずなんだか興奮していたんです。
この興奮のエネルギー、緊張っていうのと実は元は同じものって、ナルホド!
このドキドキは大歓迎!!
その時何を考えられるかで、弾き心地はまるで違うのよね。
ほんとに(^^♪
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
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