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何かを学び、体験していくほどに、
その意味は、また少し深まって・・・
そして、時に目が醒めるような思いがします。



自分全体を動かしていくためのどんな意図があるのか
何が、どのように、どこへ向かうか、
段階を踏んで少しづつ練習しながら、
小さな体験を重ね、理解しようとしております♡



演奏では、音楽を表現するために、
楽器を扱う自分全体のことを考え、
音を生み出すための、弓や指先の動きを思います。

私の最近お氣に入りは、
「指先の向かう方向へ矢印を思って動く」でした。



先日のキャシー先生のレッスンで、
チェロの演奏について頂いたアドヴァイスをシェアしますね♡

弓の毛を、弦に向かわせる」でした。

うむ。
あたりまえみたいでしょ。


先生は、その時の私の表現しようとしている動きの中で見えたことから、
やりたいことのために、実際に必要なことが起きるような言葉がけによって、
やっている動きへの注意を促しています。



自分全体の働きの中で、
頭が動けるようにと思い、
そうすることで自分全体が付いてきて、
「弓の毛を、弦に向かわせる」と思い続け、動く。
その都度思ってやっていく。
というアイディアで。
そうすると、どうなるかな。


あら!
やりたい動きが、より意識的になりました。

その時々の表現、弓の動きの変化の中で、
弓のスピードや摩擦のために必要な接触の意図があります。

そのシンプルな言葉を思うことで、動きがはっきりしてきました。
表現したいことに向かっていきました。


さらに、
弓を動かしている腕の動きを実際に見ながら弾いてみる。
身体の前だけでなく、後ろ側へのつながりもあることを思い出す。
ということも指摘してくださいました。

(先生の観察では、音を豊かにするためには非効率な動きや力みが見えたのですね~)

必要なことは何かな?
今できることからを信頼し、その先の可能性へと向かうために、意図を明確にしていく。

あたりまえのようなことを、新しく思い直していくことができた、レッスンでした。

また、まだ変われそうな気がしてきます。
わくわく。


***



実は、その時ちょっと閃いて、
クラスにいらしたピアニストさんに、急にピアノのパートをお願いしました。
快く引き受けてくださり、初見で一緒に弾いていただいたのでした♪

キャシー先生の優しい眼差しとアドバイスを受けて、
クラスメートの20人位のすぐ目の前でぐるりと取り囲まれて、演奏しました♫


いま、
この空間で、
一緒に演奏してくれる人と、
優しく見守ってくれる先生とクラスメートがいて、
自分全体が働くことで、
この音楽を奏でる。
弓の毛が弦に向かうこと、腕の動きのことを思ってみる。


初見でチャレンジしてくれるパートナーに感謝。
何が起きても楽しいと思えます。
表現したい気持ちは、お互いにムクムクと沸きあがってきていました。


弾き終わってみると、手が震えるようなドキドキがあって、
思いがけずなんだか興奮していたんです。

この興奮のエネルギー、緊張っていうのと実は元は同じものって、ナルホド!
このドキドキは大歓迎!!


その時何を考えられるかで、弾き心地はまるで違うのよね。
ほんとに(^^♪



最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。