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座ってから、
演奏するために足をどんなふうに起きなおそうか?
と考えることがあるのではないかしら。


座る前からの動きが、
チェロを演奏するときはもちろん、それ以外も、
その後の楽さや、動きやすさに関わっています。



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今日の実験です。

座る前に、スタンス(足の間の幅)を取ります。
股関節の幅くらいに足を開いてみたらどうでしょう?
あまりに普通のことですが、その時の動きに意識を向けます。


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自分全体のプランを考える

まずは、自分全体を思い出して(いつも全体が一緒に働きます)
周りが見えていて(目が動くと頭も動く)
頭が脊椎の上でふんわりとバランスしながら(そうすると胴体が動きやすい)
胴体を頭の動きについていかせながら(そうすると脚が動きやすい)

情報
頭から胴体と腕の重さが股関節から足首へと、伝わっています。
床からの抗重力のサポートが、足から頭まで全体に上向きにあります。


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スタンスのプランを考える
椅子に座るために、
頭が脊椎の上でふんわりとバランスしながら
足首の上に重さが乗っているようにと思って立ちます
①出す足のかかとを少し浮かせ、つま先を少し外向に膝の方向を合わせ、
②股関節から動いて、つま先を左右にさっさっと出す。
③そこから座って(→座るプラン)
チェロを自分のところに持ってきて、その足・脚との関係性から弾いてみると、
全体の安定感、スムーズな動き出しが得られました。


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→座るプランを考える

いつも頭が脊椎のてっぺんでふんわりと動けて、
そうすることで自分全体が一緒についてきて、

足首、膝、股関節の脚の関節はたたまれていき、
膝はつま先の方に向かいつつ、

頭のてっぺんから尾骨までを思いつつ、
お尻が椅子の上に向かいつつ、

座骨を椅子の上にそっとのせて、
股関節から胴体が動けると思って座る。


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こんなちょっとした繊細さで、やりやすさや響が全然違うかも
女性は膝をそろえる習慣もあると思うのですが、
座る時の、足~脚の動きを考えてみましょう。


バレエや合氣道では、足の出し方も大切な練習で基本的な技術だもの、
とあらためて思います。
膝をつま先を同じ方向に曲げていく、安全で機能的なやり方です。
(膝を痛めた経験から、つくづく思い知りました)


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実習生レッスンの生徒さんはおかげさまで満席になり、
募集を締め切りました。(2018.7.20)


興味を持ち、検討してくださった皆様、ありがとうございます。

その後は、ワークショップも開催予定です。
年末以降になると思います。

今日のような座り方についてや、
氣になる姿勢、腕の動き、演奏にまつわる動きのヒントなど、
一緒に実験してみたいと思います。

そちらの企画で、お会いしましょうね!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



過去記事

座り方 (14)

楽器を構えるために考える、左肘・周りを見る・頭と目のこと 
楽器を弾くために考える、股関節のこと

楽器を弾くときの座り方・座るまでに 
座る・楽器を構えるときに