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毎年ゴールデンウイークに御殿場で行われるアレクダンダーテクニークの学校ボディチャンスの合宿がありました。
今年の海外からの講師はマルコムさん、リンジーさん。
今回の学び。演奏する足と腕につながるたくさんのヒントがありました。

マルコムさんからは、足・脚のバランスする構造を理解していきながら、ランニングの基礎から学びました。
マルコムさんはチェロも演奏されます。今バッハの無伴奏6番を練習中とのこと、チェロ愛を感じました。
チェロの演奏もレッスンを受けました。これについても後半に書きます。


わたしには膝の古傷があるので、走ることは普段していないです。
怖いなという思いと苦手意識がありましたが、とても丁寧なプロセスで動きだしていくと、
足の骨で着地のバランスが取れていなかったからなのだとわかりました。
足のたくさんの骨が連動してしっかりと地面に足の裏が着地していくと、
小さなジャンプが安心して心地よくできるようになってきて、
小さなジャンプを練習してから走り出すとき、何とも軽く足が運べるようになったのでした。
合宿後の東京でのクラスの練習は、短い距離ですがグランドを楽しく走ることができました。
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さてここで、ふくらはぎに注目。
蹴りだす動きを支え、衝撃を吸収する役目も果たしている。

歩き続け走り続けるために、
その都度収縮したふくらはぎが
伸ばされることで
ふくらはぎの弾力性が発揮され、
かかとが地面に着地する反動を得て
動き出せる。

アレクサンダーの発見を用いつつ、全体の働き、連動を見ていきます。
観察の仕方も教わると身体が変わります。
動きの提案が様々にあって、
お!?ここは今まであまり意識してなかったな、
というところも伸ばされ刺激されて動き出しました。
股関節と腕が、なんというかヌルヌルと動けるのね!と驚きました。


チェロの演奏もレッスンを受けました。
ドヴォルザークのコンチェルトの冒頭部。
マルコムさんは、何が問題なのかな?と聞いてきます。
力みや音量、注意力を持ち続ける事などについて相談したと思います。

弦に弓を運ぶ動きについて提案がありました。
弾く前の、腕の動き方です。
腕を伸ばしてしばらく休めたところから、目をつむってチェロの方へ運んでいきました。

すると、駒の向こう側へ弓がいきました。
普通にはこんな風にほとんどやらないですから、まぁ!意外でした。

先生はそうなるでしょ、という具合で、エンドピンの調整をします。
先生の提案を、何それ?!と、今だに思うのです😂
自分の普段やらないことは違和感があるのです。

でも、そんな風にちょっと長い腕から動いて弾いてみたら、
なんと良い音で鳴ったので、その瞬間思わず笑ってしまう。

いつもと違う動きは心もとなく、違和感がある。
響が良く始まるとき、弾きながら自由度がどんどん増していることに気付き、
なんだか楽しくなってしまう。


このことから、どう考えていくことができるでしょうか。

あらかじめ弾くために必要だと思う緊張が、身構える腕にあった。
腕の動きに長さがあることを思い出させてみたことで、
余分な緊張をせずに弾き出せた。

そして、必要な注意力は、動きの無駄がなければより楽に働く。

いかに腕をリリースしながら必要な動きを起こしていけるか。



リンジーには、アレクサンダーテクニークの伝統的練習方法で、
手の使い方を通して自分全体を協調させるということについて、
様々な動きに発展させて
教えてもらいました。

手を使う時、どんな意図をもって動けるか。
触れるものと自分全体は繊細につながっていく。



これらのことから練習していくと、
指先に向かって方向性とトーンをその都度持ち続けることで、
ずっと楽に動きやすくなるとあらためて実感できたのでした。




最後までお読みいただきありがとうございました。