チェロを支える
いよいよ夏本番。木陰で風にあたると、ちょっとホッとしますね。
水分充分にとりましょう~。
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楽器の支えについて
楽器を手にしてからの関係を、
その時どき考えてみましょう。
チェロは大きいし、重さもあります。
その大きさや重さはどのように扱えるでしょう?
どこを持ちますか?
楽器を縦に起こしている状態では、
ネックのボディのすぐ近くで小指から握ると、
バランスを取りやすく、
肘で角度を付けて身体に沿ってくるので、
しっかり持てます。
エンドピンが出ていたら、
ネックの糸巻き側の方を人差指側から持つとどうなるでしょうか。
手をもっと高く上げるようになって、
少し楽器がぶらぶらしませんか?
腕が身体から離れるので力がもう少し必要になります。
椅子に座ったとき。
エンドピンの先は、しっかり床に止まりますか?
滑ってしまうととってもストレスになりますし、
無駄な動きをたくさんすることになってしまい、
演奏どころではなくなってしまいます。
*最後にまだ始めて間もない方のために、メモがあります。
チェロの重さについてはどうでしょう?
もし胸に当たるチェロが痛かったり重く感じていたら、
床が重さを引き受けると思ってみましょう。
楽器は、体のどこに、触れていますか?
みぞおちより下のお腹のお肉にのっているようだったら、
胸の骨ある所の上にのせましょう。
胸やお腹まわり(?)が豊かな方は、
身体の中の方の骨も思い出してみましょう。
構えた時の楽器は身体の中心より少し左側にあり、
そして触れるところは胸骨・肋骨の上のところにきていれば、
身体の軸と共に動いてバランスしやすくなります。
頭が動けるようにすると、
それによって楽器も身体と一緒に動いてくれると思います。
楽器を、両足の間でしっかり固定しなくては、
と思っていませんか?
両足の間で挟まなくてもいいように、
エンドピンが支えてくれます。
身体の真正面から少し左側に楽器があるように、エンドピンの位置を決めます。
楽器を持ってくるときに身体は余計なひねりや傾きのないようにしましょう。
このちょっとしたことが弾きやすさに関わるのです。
左足の膝にチェロが触れます。
右足は離れていても、バランスは充分とれます。
基本的に3点で、床で支え、胸と左脚に触れて、
身体と楽器が一緒にバランスすると考えてみたらどうでしょう。
触れる指や弓の接点でも、バランスが働いています。(追記)
膝と足首が同時に曲がって行って、
つま先と同じ方向に少し外側へ向かって開いていくように、
座るときから思ってみましょう。
脚の動きのつながりは演奏を支えます。
演奏面の向きや角度・バランス調整のために、
脚と胴体はいつも股関節から動けるようにしておきます。
脚が楽器をしっかり固定しようとして、
股関節の動きが制限されると、
演奏のための胴体の動きはもちろん、
腕の動きや、呼吸まで妨げてしまう影響もあるのです。
*まだチェロを始めたばかりの方へ。
エンドピン、ストッパーのことについて補足です。
エンドピンのねじはしっかり締りますか?
弾きながらどんどんエンドピンが短くなったら、
楽器の位置が変わってしまって弾きにくいですね。
ゆるかったら取り変えましょう。
しっかり刺さるように先はとがっているといいてす。
柔らかい素材は丸くなりやすいですが、
ある程度は研いでおきましょう。
ピン先保護にキャップが要ります。
刺してはいけない時、または刺さらない時のために、
必ずストッパーを用意します。これがないと弾けなくなります。
いろいろ製品(ブラックホールなど)も売られています。
手作りで小さな板に穴をあけて、紐を通しておくのもいいです。
紐の長さを調節して椅子の足に固定できます.。
刺さりにくい場合にはうまく収まるような窪みを作っておきます。
板はかまぼこ板のような物でいいですが、
材質にこだわりのある方もいらっしゃいますね~。
楽器と一緒に持ち運ぶには、軽くて小さめのものがいいです。
床の状態によってはストッパーが上手く働かない時、
紐付きは役に立ちます。紐は伸びない素材がいいです。
左右に滑ってしまうようなら板の裏に、
滑り止めを張ってもいいですね。
いずれの場合も床に刺さないときは響きは少し妨げられますけれど、仕方ありません。
木の床にサクッと刺して弾いたら、
床も楽器も良く響いて気持ちいいです!
これはチェロ弾きには快感です~(笑)
ちなみに状況によっては刺してもいいか、確認が必要かもしれません。
大切な床や敷物に穴をあけて欲しくない場合もありますから、気づかいも大切に。
最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
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