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カテゴリ:腕と手

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ご無沙汰しております。
大変間が空いてしまいました。ちっとも更新をしない間にも見に来てくださり、ありがとうございます。

今年も、ライブをしたり、コンサートもあり、あたらしい学びや気づきもありました。
それらについて久しぶりに振り返ってみたいと思います。


春には趣味のギターアンサンブルの発表会に参加して、合奏の他にも独奏と二重奏に挑戦しました。
これまでの経験をギターの練習や演奏の中で生かしつつ、初心者として一からの体験です。
昨年は合奏のみ、主にベースラインを拾いながら参加しました。チェロの仕事に近いので楽しく出来ました。

このアンサンブルは月に1度だけの練習ですが、もう1日アレクサンダーテクニークも学んでいるのが他にはないであろう特徴です。
指導はボディチャンスの時からずっとお世話になっている石田康裕先生です。

今年の発表会に臨むために、ギターの練習時間が増えました。
易しい曲を楽しんでできることを目標にしました。
初心者として、いちからできる体験が面白いです。
発表会後、さらに練習のモチベーションが上がりました!

指導して頂くと、やったことのない動き方はできないことが多くて、それらがいちいち繊細なので新鮮な驚きです。

楽器の構えは、足台を使って膝に乗せるのが保てるようになってきて、ずり落ちることがなくなりました。
身体全体がつながっているように思うのはやはりとても大切で、それが指先の繊細さ・音の様子にすぐ影響しています。そこがすごく興味深いところです。
楽器と一緒にいる感じ、すこしづづなじんできました。


音をとる左手と弾く右手の触れ方は、力がすごく少なくて良いのです。
やろうとしていることの制御が新しすぎて、まだまだびっくりすることばかりです。

①指先の繊細さについてのメモ
特に指の伸びていくつながりと弦に触れるときの、
指の関節の受動的可動性、弾性(自分と楽器双方)との様々な動きの関係性が音に反映してくる
良ーく観察しよう
邪魔している様子は、
力が必要だと思うことで固くしてしまう
支えようとして固めてしまっている
音を出そうとして、力でやろうとする
すぐ不用意に急いで動いてしまう
などに見られます。

これらに気がついて、自分全体の方向性を思い出せるかな。
この繊細さの意識は同様に、チェロにも思い出して活かしたいと思います。

音がよく響くために、
必要な動きが弦の振動を起こし、
楽器の響きを妨げずに、
ゆったり構え、
必要な動きのために待つことができ、
無駄な動きをしないこと。

そして特によく先生が指摘されるのは、歌うこと、身体から音楽になること。
このことは、そう思っているようで、なかなか実際にはそうならなくて、弾こうとする作業に脳を使ってしますのです。

昨日のレッスンで参加された方の会話から、慣れることを練習するのではなく、その都度新しく音楽と向き合うことだと思わされました。
それは一つ一つの必要なことが順番につながって都度その織りなされていくプロセスを見ているのだということです。
現れるものはその様子。
アレクサンダーテクニークが面白いのは、そのプロセスが繊細であればなおのこと自分全体の動きに関わる意識的なことが、動きの新しさ開拓に貢献し、より自然なつながりを得ていけるという可能性を示してくれることです。
そこで、未知のことに取り組むことへの許容度や好奇心が得られるのも、演奏に限らずですが、楽しみや喜びを見つける道のりと言えるのでしょう。

弦の柔らかさ・太さ・弦高・
フレット
アルペジオや和音の動き
チェロとの共通点、違うところ頭がくるくるしますがとても面白いです。

今後また気づきについて書いてみたいと思います。

最後までお読みいただきどうもありがとうございました。


おまけ
発表会デュエットです。
初心者の初挑戦、どうか暖かい目でみていただけましたら幸いです。
今はもう少し弾けるようになって、来年の準備を始めたところです。

のばら
https://youtu.be/fm1anoxgSUI?si=XMDb8TJMc077M6jC







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小指がとっても頑張っていると気がついた時、
もうすこし動きを変えられるかしら?
どんな新しい動き方ができる?と考えてみました。


叩く・抑える、という考えがあったとしたら、その動きの始まりから終わりまでの間に、もっと繊細な観察があったらどうかしら?
伸びる・押す・離れるという意図に変換してみると、動きからの感覚の情報が繊細になりました。


筋紡錘の感覚センサーは伸ばされるときに情報を得ることができます。
そして、身体を包む有機的なシート状の層は重なっていて連携し動きを伝えていく、感覚センサーとなっています。
身体の表面から骨に至るまでに、さまざまな繊維質が構造物をまとめ、支え、つないで連携しています。
脂質やコラーゲンなどは弾力や滑らかな動きを持たせています。


指の使いかたを、身体の動きとつなげていくとき、響きも表現も変わりました。
身体の動きが、指先の動きやすさにどの様に影響しているのでしょうか?
この双方向の関係性が興味深いです。

小指と思っても、その意図する動きのために自分全体が働くように、
小指の動きだけではない、アイディアのアップデートになるかと思います。

叩く・抑える・しっかりやっているつもりには、曲げて・引っ張り・縮んでいく動きが多く見られることをまたまた認識できました。
それが固さを生んでいる原因となり、動きにくさにもなっていました。


つながりの中で、伸びていくことが、力を生む

でも、はじめはちょっと頼りなく感じます。
慣れたやり方と違うために、変な感じがするのです。
解放される力に、パワーがある。
腑に落ちると、いろんなところで思い当たります。


私たちは脚を曲げたところから伸ばしていくことで、立ち上がり、ジャンプしたり、移動できます。
曲がった力をばねとして使うことで拮抗しながら、伸びていけます。
伸びることで外へのエネルギーを伝えます。
曲げる・縮む⇔伸びる・拡がる

伸びていけるようにと思って動いてみましょう。
十分な動きやすさ・可動性があれば、必要な力を出していくことができるでしょう。
上手くいかなさは、きっと動きにくさでもありますね。


頭の動きと指の自由さを思うことがつながる。
指には脳の支店がある
そのためにも、いつも、まず頭が動けると思うのが鍵となります。
そうすることで自分全体がついていくことができて
指先が行きたいところへ伸びていくことができて
指先の動きと自分全体が一緒に働く

全部一緒に1つずつ順番に、波のように動きが伝わります。
そのように必要な動きと必要な力の変化を見つけます

指先の動きから、指と一緒に長く伸びていけるように、腕・自分全体とつながっていると思う



これは参考実験です。

見る時の動きのつながり、対象物との関係で
何かを見ようとしているときの動きを観察してみます。
眼球だけを動かして、見る
眼球が動き、そして頭が動く
頭が動かないと思って、見る

まず頭が動けると思って、見たいものを見るために、目が動いて頭が動いて、その動きに身体がついていくとき、自分全体のバランスの変化がありますね。

止まるとき、何かしらのバランス(支える・拮抗する動き)が働いていると思います。

動きのバランスは、動けると思うことでより働きます。
動けるという意味の中に、自分全体がいつでも動けそうにと思うことを含めてみます。
動けないと思うと、本当に止まってしまいます。
動かないという選択にも、その時のバランスがあるでしょう。


いつでも動けそうな自分全体で。

アレクサンダーの用語では、機能的に優位な姿勢と言います。
それを体験して学ぶプロシージャーという、一連の動きの練習方法があります。
ハンズオンバックオブザチェアーは、腕と指のつながりを学べる興味深い方法です。
手の使い方が体とどうつながるか体験します。
また最も基本的な学習にはチェアワークという立ち座りの動作で、動きのつながりを練習できます。
日常動作に新しい意識的な観察を持つことが役に立つのですが、新しい動き・機能的な動きのつながりを促すのです。


合気道でも、指の使い方、手の向きによって、働きかける動きの意図があります。
手や指を方向づけ、腕を丸く、丸い動きで、全体がつながる。
ぎゅっと固める動きではなく、伸びながら閉めたり、広がったりするような螺旋の動きがある。
どう動いたら、対象をとらえることができるか?
手だけ・腕だけでは反発され、相手を動かすような伝わりがない。
自分の全体で何かが広がりつつ、つながる動きがあるとき、それはきっかけとなり、ある効果的な動きの力につながる。

頭・首・胴体・腕・脚
足の裏⇒膝~股関節~背中~腕~胸~首⇐頭
有機的複合・多層構造の、連続する関係性が動きを作っていく。

頭が動けるように
頭はどこ?


最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

親指の使い方のヒント4 動きの方向性 意図と感触

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演奏するときの指先について。
複雑な動きの中で、固さや力みを減らしたいと思っています。
自分全体の使い方を思い出し、練習していきます。

そこで、わたし自身のレッスンで、頂いたアイディアは親指についてのことでした。

親指に、指先へ向かって伸びていく方向性の意図を持ってみる

そこで、わたしなりのアップデートができました。
プランは最後に。




・親指は、どの他の指とも向かい合わせる様に働く動きがあります
・指には受動的な可動性があります
・全体でつながりをもって一緒に働きます



観察していくと、動きに頼りなさがある時、力が必要だと思う時、
むしろ親指が少し外れたり、関係がとぎれていることに氣がつきました
おや?力まないようにと、ゆるくしてたのは思い当たります

親指も、指先に向かって伸びていけるような方向性について考えながら、
他の指と一緒に動いていていくことができるように、観察していると、
双方に指との関係性が改善できる場面がたくさんあるのを実感しました。

相対する指と、もっともっと一緒にバランスできる
弾きやすくなった~あらためて大事だなと再発見。
では、右手の親指はどうかしらこれも観察してみよう。



指先に向かって伸びていける方向性を助けるのは、自分全体のつながりですが、
そのために様々な感覚情報が働いています。 
体の機能は、骨や筋肉とそれらを包みつなげる有機的なネットワークによって、
たくさんの感覚情報を精密にやり取りしています。

身体には皮膚から深部までのあいだに層になって働いているファシアについて学ぶ機会があり、
様々な構造が精密にネットワークすることで、全身つながって働いているのだなぁと感嘆します。


触覚の受容器には、図のような、範囲や深さのについて感度の異なるセンサーもあって、
刺激と変化の情報を繊細にキャッチできているのですね。

楽器を演奏するときは特に、指先の動きの繊細さには、このような感覚が関わっているでしょう。

IMG_20210906_132806
画像参照
触角の4つの機械受容器
「カンデル神経科学」より










「指先には脳の支店があるんですよ」という、ヴィヴィアン先生がカザルス氏から言われたというお話を思い出します。


必要な意図のためにいつも「親指も一緒に動く」と考え、
自分全体のつながりの中で、指先に向かって伸びていくように働いたらどうかしら?

指板をはさんで向き合う指が、どの指もいつももっと仲良くなる。
重音では?
あるいは指板に上がる時、ハイポジションではどうかな?
そうすると、双方の動きをより意識しているようになりました。


動きの意図はその時々で様々なので、考えるときもっといろんな意味も含んでいます。
全部一緒に1つずつ順番に。
動きの中で考える。
意図、その意味をみつけていきます。


出したい音を思い(音楽の意図)
頭が動けて、そうすることで自分全体が一緒に動くことができて
指先へ向かって伸びていくように動くことができて(方向性の意図)
弾きたいところに行くことができて
弦に触れて押していくとき
親指も一緒に動くことで
演奏する指の自由さを補い合うことができる

みなさまの観察のヒントになりますように。
以下よろしければ「親指の使い方のヒント」過去記事をご参照ください。
親指の使い方のヒント1
親指の使い方のヒント2 ~手首
親指の使い方のヒント3(左手のポジション移動)


最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。



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親指が痛くなってしまうとき。
痛いのは仕方ないと思っているでしょうか。


痛みと一緒に起きていることで、
なにか思い当たることはあるかしら?


「しっかり持ちたい」
「しっかり押さえたい」

「ちゃんと~する」という意識が入っていて、
あるいは、必要だと思って繰り返し一生懸命にやっていることで、
必要以上の動きをしようとしていることがあります。

「よくない」
「できていない」

そんな風に思うとしたら、そのお知らせを受け取って、
やりたいことについて、再認識するようにやってみます。
動きはじめが肝心

動きのプロセス(やりたいことのために、必要なことと、そのやり方)を、見ていきます。
優しいやり方を見つけましょう。


①その時の使い方、手の構造、身体のつながって働く様子に興味をもってみるとどうでしょう?

親指に氣付きながら、意識の場を広げます。

親指の使い方のヒント3(左手のポジション移動)
親指の使い方のヒント2 ~手首
指の動きのために


②必要なタイミング、手順についてどんなことに氣が付いているでしょう?

ゆっくり観察していくと必要な注意を向けられることでも、変化が起きます
動きの固定または急なブレーキや、急なアクセルは、機能に負担をかけているかもしれませんね。
タイミングは、いつそれについて考えることができる?という氣づきと意図の選択。

フィンガリングと力みについての考察~動きにくさと、せっかちさ


③自分全体が協調していくことで、意識的な丁寧なステップをたどっていくことができます

前後の関係性、前の動きの終わるところと、動き初めに特に注意しましょう。
その時、呼吸に気付き、頭から自分全体の動きがあることを思い出します。
観察し、そこからつながる意図を繊細に選び直し、そこからまたやってみましょう。

力の加減と、繊細さ



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最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

指の動きのために

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指の動きやすさについて考えるとき、指とつながる動きに観察を広げます。


むやみに動かすことよりも、動きの違いを調べるつもりで。
一つ一つの言葉の指示でどんな変化があるでしょう?
興味が向きましたら(笑)

丁寧な方向性の意識を持ってみましょう。

指を開く
指を伸ばす
伸ばしながら開く手関節_hand


曲げた指を伸ばす
曲げた指を伸ばしながら開く

指先が伸びていく
指先に向かって伸びていく
指先から開いていく
指先の動きについていく

指が長くなる
腕が長くなる


どんな感じがしましたか?


手の平の中のたくさんの骨があることで、
手は物の形に沿わせるように、動くことができます。



指先から考え、
指先が伸びていくように思い動き出し、
手の平のからも動いていけることで、
触れるものの形に沿わせ、
どんな動きかなと思って触れてみる。

楽器を弾いてみたら、何か変わるでしょうか、変わらないでしょうか?


手のひらの中の指の骨の中手骨、BlogPaint
手首近くには手根骨が並んでいます。

中指は、中手骨と手根骨の真ん中にある有頭骨と接しています。
手の各指は、手の中から広がっていくように動いていくと思ってみましょう。






BlogPaint
親指は、どの指とも向かい合うような可動性があって、
手を使うときの各指の動きに関わってきます。


親指は、大菱形骨に、それから舟状骨、腕の骨へ。
親指は前腕の橈骨の動きに密接に関わっています。








手を使うとき、いつも自分全体の動きのバランスと影響しあいます。

ぎゅっと押さえつけているとき、繊細な動きが得にくいと氣が付いたら、
ちゃんとやろう、うまくやろうという気持ちを脇に置いて、
その時々で、どのくらいの力で、どんな動きができる?
という観察の視点を持ちましょう。

やりたいことのために、
自分全体の働きの中で、気持ち良い動きやすさを見つけられると、
本来持っている可動性をもっと使うことができ、動きの質が変わります。


レッスンを受け付けております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。



最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。






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頑張って、痛い思いを我慢していませんか?

やりたいことのために、
自分に優しいやり方を、見つけましょう

もし、指の形がうまくできない。
指を開きにくい。
形を保てない、
というようなという考えがあったら。



指の動きについての考察です。


曲げようとするとき、指先どうしは手のひらに向かって閉じていきます。
伸ばそうとするとき放射状に開きます。

手と指先の動きは、物の形に添わせることができる仕組みによる、
受動的可動性があります。


弦・指板・ネックで指先2点を触れて沿わせたときの、可動性のヒント。

スマホやタブレットで2点でポイントし、縮小するときのように動かしてみて下さい。
親指を除く指先では、曲げている時はあまり広がりません。
それに比べると親指はどの指とも自由に距離を作れます。
親指が音程やポジションのガイドになる時、
親指の可動性、母子対抗性、受動的可動性などの手の指の特徴が関わっています。


手を形づくろうとすると、
あらかじめ動きを制限しているかもしれません。
しっかり力を入れたいと思うと、
肘を後ろに引いて、ネックをつかむようにしているかもしれません。


必要な動きについて、指先がそこへ伸びていけるようにと考えてみましょう。

指先を意識してつながっていることで、指は弦の弾力をとらえながら動くことができる。

弦と指の触れて離れる動きをあらためて観察しましょう。
何がどこから・どこへ・どのように?と問いかけてみましょう。

1つづつその問いの答えを見つけていきます。
前の音と次の音の「間」にやっている動き方も眺めてみましょう。
関係性を見つけましょう。
どんな動きが「響」を作っているでしょうか。

いつでも動けそうなつながりを持ち続けながら。
その時その時の動きの関係性について考えていく道筋に、
自分全体の働きとつながるヒントや、
やりやすさの鍵があります。


身体は骨のつながる構造を使っています。
こんな風に動くことができる!と、
可動性を理解することは、
必要な動きを助けます。

身体の使い方に興味をもってみると、
複雑に思える動きが、だんだんシンプルに見えるようになると思います



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心地よく自分らしく 音楽したい人のためのワークショップ 2019
①  9/15㈰  第1回 
② 10/13㈰  第2回 

開場  13:15
開始  13:30~16:30終了(休憩・アンケート記入時間込み)
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動きやすい服装でお越しください。


最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

動きの中の伸び

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合宿20190503 IMG_20190503_081530
毎年ゴールデンウイークに御殿場で行われるアレクダンダーテクニークの学校ボディチャンスの合宿がありました。
今年の海外からの講師はマルコムさん、リンジーさん。
今回の学び。演奏する足と腕につながるたくさんのヒントがありました。

マルコムさんからは、足・脚のバランスする構造を理解していきながら、ランニングの基礎から学びました。
マルコムさんはチェロも演奏されます。今バッハの無伴奏6番を練習中とのこと、チェロ愛を感じました。
チェロの演奏もレッスンを受けました。これについても後半に書きます。


わたしには膝の古傷があるので、走ることは普段していないです。
怖いなという思いと苦手意識がありましたが、とても丁寧なプロセスで動きだしていくと、
足の骨で着地のバランスが取れていなかったからなのだとわかりました。
足のたくさんの骨が連動してしっかりと地面に足の裏が着地していくと、
小さなジャンプが安心して心地よくできるようになってきて、
小さなジャンプを練習してから走り出すとき、何とも軽く足が運べるようになったのでした。
合宿後の東京でのクラスの練習は、短い距離ですがグランドを楽しく走ることができました。
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さてここで、ふくらはぎに注目。
蹴りだす動きを支え、衝撃を吸収する役目も果たしている。

歩き続け走り続けるために、
その都度収縮したふくらはぎが
伸ばされることで
ふくらはぎの弾力性が発揮され、
かかとが地面に着地する反動を得て
動き出せる。

アレクサンダーの発見を用いつつ、全体の働き、連動を見ていきます。
観察の仕方も教わると身体が変わります。
動きの提案が様々にあって、
お!?ここは今まであまり意識してなかったな、
というところも伸ばされ刺激されて動き出しました。
股関節と腕が、なんというかヌルヌルと動けるのね!と驚きました。


チェロの演奏もレッスンを受けました。
ドヴォルザークのコンチェルトの冒頭部。
マルコムさんは、何が問題なのかな?と聞いてきます。
力みや音量、注意力を持ち続ける事などについて相談したと思います。

弦に弓を運ぶ動きについて提案がありました。
弾く前の、腕の動き方です。
腕を伸ばしてしばらく休めたところから、目をつむってチェロの方へ運んでいきました。

すると、駒の向こう側へ弓がいきました。
普通にはこんな風にほとんどやらないですから、まぁ!意外でした。

先生はそうなるでしょ、という具合で、エンドピンの調整をします。
先生の提案を、何それ?!と、今だに思うのです😂
自分の普段やらないことは違和感があるのです。

でも、そんな風にちょっと長い腕から動いて弾いてみたら、
なんと良い音で鳴ったので、その瞬間思わず笑ってしまう。

いつもと違う動きは心もとなく、違和感がある。
響が良く始まるとき、弾きながら自由度がどんどん増していることに気付き、
なんだか楽しくなってしまう。


このことから、どう考えていくことができるでしょうか。

あらかじめ弾くために必要だと思う緊張が、身構える腕にあった。
腕の動きに長さがあることを思い出させてみたことで、
余分な緊張をせずに弾き出せた。

そして、必要な注意力は、動きの無駄がなければより楽に働く。

いかに腕をリリースしながら必要な動きを起こしていけるか。



リンジーには、アレクサンダーテクニークの伝統的練習方法で、
手の使い方を通して自分全体を協調させるということについて、
様々な動きに発展させて
教えてもらいました。

手を使う時、どんな意図をもって動けるか。
触れるものと自分全体は繊細につながっていく。



これらのことから練習していくと、
指先に向かって方向性とトーンをその都度持ち続けることで、
ずっと楽に動きやすくなるとあらためて実感できたのでした。




最後までお読みいただきありがとうございました。


動き出しを見てみよう

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音の出だしが気になったら。


演奏する動き出しを見てみます。
それはどこだと思いますか?

楽器特有の動きがみられ、とても興味深いです。
どこから音を出す動きを始めているのでしょう~?

動き出しイントロ、楽器当てクイズにしたら面白いかも!



繰り返しやっている動きがあると思います。
実際に認識するより動く指令はとっても早く起きているそうです。

必要でない動きが、もし含まれているとしたら、
動きを見直してみることはとても大切です。

機能的な動きで準備していけたら、
ぐっとスムーズな流れで、美しい音の出だしにつながっていきます



例えば、
楽器の安全なところに手と指を添わせて、
どんな重さかを受け取って。
楽器を持つ手と自分全体と周囲へ意識を広げていくことができる。

もっとさかのぼれば、楽器をケースから出すときや、持ち上げる時、
移動するときなどなど様々な手の動きがありますね。

ステージに出ていくとき、椅子に座る時、楽器を構える時、腕を上げる時、
指が触れる時・・・・

その人全体の様子には、何らかの考えが現れているでしょう。



動きを洗練させて、音の出だしをスムーズにしていくことができます。
それは、どんな意図で動くかという考えによって変わります。

興味を持つことで、その時また新しい体験に出会い続けます。
音も動きも1つ1つ、一期一会ですね。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

DSC_5242

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楽器が響くために。

音がつぶれてしまう。そんなときに考えたこと。
強く弾きたい思いを、ちょっと手放す必要がありました。
強く弾きたいときの力みは、動きを鈍らせているのが明らかでした。



どうやって動くためのリリースをしたらいいのでしょうか?
そもそもどれくらいの力でできるのでしょうか??

今できる、表現はどれくらい?
どんな対比なのか。どんな風に鳴らしたいの?


アレクサンダーテクニークを学ぶほどに、
自分全体の働きの中で、何をしているのだろう?
何を考えることができるだろう?
という視点を持つ意味を、より信頼できるようになりました。


いつでも動き出せそうにしている。そしてあらためて選択できる。
意識的に、やろうとするそのタイミングを選ぶことは考えたいことの1つ。


なんだか全然うまくいかないという思いのところから、
観察をしていき、
うまくいきだしたとき、それが続くとき、
氣が付いたことがありました。


左手の指先には、弦に触れる繊細さを思いました。

あ、右の指は何をしているの?

右手の方は、弓の動きや、毛の接触に意図は持っていたのに、
指先の動きや感触を左手ほどキャッチしていませんでした。


指先の動きに、手と腕がついていく。自分全体の働きの中で。

道具が指先になる。
そのためには、指先に繊細さが必要なのだと、
あらためて氣が付いて、
弓に触れた指先が動きだしたら、
表現したいことを思う時、
左手の指先と一緒に協調していることが分かりました。

左右の仕事は違うけれど、弦に触れるための指先の感触は、
その響と直接につながっていました。

響につながり続ける指先。

やりたいことのために、
腕や手の先の、指の動きを、その繊細さを、
自分全体につながる働きの中で意識してみよう。



ああ、こんな風にも弾けるのだな~と自分の中では大満足の発見
この注意力と全体の自由さ、柔軟さを、持ち続けたいなぁ。

困難に思われる課題にチャレンジしてこそ、見えてくることもあるのだと実感。。。
その中の小さな発見からあらわれた小さなステップは、
好奇心と幸福感の両方を間違いなく満たしてくれた。




最後までお読みいただきどうもありがとうございました。


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指のやりにくさ、力んで動きにくい状態をなんとかしたいなぁ・・・

音程の取りにくい時、個別の指の動きを考えることが多いかと思いますが、
力みを生む「考え」を用いていたことにハタと気が付きました。

音を押さえよう、掴もうとしていました。
ぎゅっとしながら動き出そうとしていたら大変なのです。


動きにくい時は自分を動きにくくさせている考え、選択があった。

ほんのちょっと先をせっかちにやろうとしていることが、自分を固めています。

そして、動く順番を見直して整理すると、
弓の動きをより明確に意識する必要がありました。


状況を見る。
どんな軌道?どれくらいのスピード?その時、何が大切?
対応できるような動きやすさと、変化に対応して、必要な選択ができる事。


例えば、自動車の教習所で習ったことを思い出す。
(マニュアルでした💦)
ニュートラルを通って変化する。
ギアを変えることでその時必要なパワーを選ぶ・・・
オートマチックでない、自分の判断がいるのよね。
ブレーキが良く効くからこそ、安心してスピードが出せる。
ペーパードライバーですけれど(笑)

ずいぶん前ですが、新幹線のドアが開くのを見ていて、氣が付いたことがあったのです。
ドアのロック。
油圧?が解除され、ドア全体がすこし外側へ浮いてから開く。

指も弦の弾力を受け止めつつ押し返されている。
その圧をゆるめてから、動けばいい。



やりたいことをやるために、
その考えを用いる時に、
自分全体の働きがあることを思い出していく。
→なぜなら、ぎゅっとする考えから、出てくる必要があるから。

頭がふんわり動けるようにと思う。
そうすることで、自分全体がつながっていて、
動きに必要な支えと、バランスがするつながりがあることを思い出せたら。
今、やることを1つづつやっていくというシンプルさに戻れます。


やりたいことのために、役に立つ考えの言葉使いを選んでいくこと。

指が触れたり離れたりする感触に意識を持ちつつ、弓の音を歌うタイミングを決める。
弓の動きに表現のための明確さがある時、左手がずっと楽に動く。

「弓は動くと決めて、動く」
「音を弓が弾きたいとき、指がいるように」

奏でたい音楽を弓が弾くために、指がそこ(弾きたい音の所にいて、弓が弾くと決めて動く。
向きを変える、弦を変える、位置を変える、
その時々の動きを眺めつつ、あらためて弾くと決めて弾く。
ちょっとややこしいでしょうか(笑)


音程は、音楽的な要求に沿った弓の扱いの意図が決まってくると、
ずっと楽に弾けるようになるなぁ・・・(複合的な様々なことにおいての一面として)
今はこんな風に考えています。。


最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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