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カテゴリ:ヴィヴィアン先生

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ヴィヴィアン先生に演奏を見ていただきました。


こんな機会はめったにない事ですので、勇気を出して弾きました。
<まな板の上の鯉>状態です。

まず演奏についてコメントして下さり、私の気持ちを和らげて下さいました
そして体に触れながら、
「ちよっと頑張りすぎてるわね・・・息をしてないみたいよ」

それからなんと、先生が椅子にお座りになっている腿の上に私を座らせて、
身体を受け止めて下さいました。
そしてすっかり身体を預けられるまで、待っていらっしゃるのです。
「こうするとあなたの身体の様子を感じることができるのよ」

先生の上にどれくらい乗っかっていいのだろう?
自分を支えながら先生に少しずつ重さをゆだねます。
「すっかりゆだねてくれましたね」
こんな風に座る・・・?!
想像もできなかった、それは初めての柔らかなバランス感でした。
椅子の上でどんな身体の柔らかさがあって座骨の上でバランスするのか、言葉ではなくほんとうに身を持って分からせて下さいました。

何か頑張って踏ん張って、脚も胴体も固まっていたと気付きました。
頑張ること固まることをしないで、柔らかさを保つことができる。
それから椅子に座ったら、椅子の座面の感触もよくわかります。
脚はもっと自由になりました。


脚は胴体に繋がり、呼吸にも影響があって、椅子の座り方で息の入り方も違います。
呼吸を荒げないようにと考えたことが、息をしにくくさせていたのにも思い当たりました。
胴体の柔軟性は呼吸も助けてくれる。
もっと楽に自然に息が入ってくるように。


身体の在り方をまず教えて下さいました。
そして緊張していた私を、丸ごと受け止めて頂いたことがとてもありがたかった・・・。



昨年サラ・バーカー先生のレッスンの時には、身体を上・前に方向づけ、ほとんど立ちあがりそうなくらいの、かつてない全身の伸びやかさが、腕まで繋がったら、本当に何もしていないくらいの軽い弓の動きから、驚くような豊かな響きが生まれたのが、とても衝撃的でした。

ヴィヴィアン先生に教えていただいたボーイングについては、また別に書きたいと思います。



最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
 

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巨匠カザルス氏の教えを受けたチェリストで、アレクサンダーテクニーク教師のヴィヴィアン先生。
とてもパワフルでいらっしゃいます。

11歳ですでに演奏活動をしていた天才ですが、その後カザルス氏に出会うことによって、演奏においてとても大切なことを、本当に一から学び直すことになったのだそうです。

先生の御本<自然に演奏して下さい>にも書かれている、そのレッスンの様子などとても興味深いお話を直接お聞きする事が出来ました。

1音を作りあげていく為の、それは気の遠くなるほどの細やかさを、カザルス先生から学ばれたこと・・・。
カザルス先生の教えで良く言われた大切な言葉に、『必要な事だけやりなさい』というのがあったそうです。

やらなくていい事が、たくさんある。
たくさんある、やらなくていい事を見つけて、まちがった事を、止められるようにする。
正しさを思うことで首を固めているのを、止められたら、そうすれば、伸びて広がっていくことが出来る。
いいバランスを得るには、身体がどの関節も筋肉も、固まっていないように。

頑張っていたら・・・固まってしまう。
その代わりに何をする?
伸びて広がること。

そして考えたい事は、心と体がうまく働くことが、よい演奏することより先に来る、ということ。

日常生活の中で、ざまざまな必要な動きの、たとえば立ったり・座ったり、見る・重さを扱う・息を吸う・・・などなどに、いつもと違うやり方でどんな可能性があるだろう?
どれくらいの動きの自由さを、もっと自分に与えることが出来るだろうか。

演奏の事以外の自由さも、とても大切。
技術を身につけるという事は、日常生活に、豊かさを積み上げ伸ばしてくれるもの。
いつもの自分の使い方、生活の動きの豊かさは、演奏に取り入れることができる。
演奏は生活の一部なのだから。

以上レッスンメモより


自然に 1


最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。

 

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