チェロと歩む 

チェロ弾きの日々の氣付きと学びの記録。
チェロと毎日をもっと自分らしく、心地よく楽しむために。
~清野佳子のブログです~

カテゴリ: キャシー先生

キャシー先生に昨年に続き、
授業で教えていだただいた大切なことは、
そこにいる人たちを「招く」です。

私は「招く」という言葉が、
なかなか受け取れなかったのです。

それは「招く」ということに、
実際に遠慮やためらいがあったからだと思います。

そこに来て下さった方に感謝すること、
一緒にいる仲間と音楽をしながらつながっていることに、
感謝することは実感できるのですが・・・。

先生のいつもその場のみんなを包み込む、
とても優しくおだやかな言葉とまなざし。
先生はほんとうに「みんなと一緒にいる」ことをしていらっしゃるのです。

お客さんもそこにいてくれて、一緒に場を作っている
「共演者も、お客様も、そこにいてくれる」

そこにいる人たちみんなに「一緒にいてくれるようにお願いする」
実際に表現するというこことは、その場に来ている人すべてを、
またそこから、お招きするということなのですね。

もっともっと、どんなときも一瞬一瞬、一人ではなくて、
みんな一緒にいてくれることを思う。

共にいることこそがエキサイティングなこと。
そうして大切な思い招く


表現したいことは、
具体的に動詞で考えて行動する

先生に見て頂いて、
「どう考えていますか?」という問い。答えた私に、
表現を「形容詞で考えているみたいね。」
とおっしゃいました。

確かに、もっとこんな感じ、~のような、でした。
形容詞では、あまり役に立たないようです。

動詞による行動が、表現を豊かにする
どんなことを、そこにいる人に伝えようとするのかを、動詞で考える

感情を動詞に変える

感情を表現しようとしたら、固まってしまう
ある感情を感じさせようとすることは、不可能なこと

どんなアイディアを持つか具体的に考えることが、
心身ともに積極性を持たせてくれる
観客と能動的に関係を作って行く

自分のやっていることが積極的であるほど、
観客のストーリーが目覚めてくる
この音への旅に、音楽に招待する

一つ一つの音、一つ一つの動きに招く
観客はその時のものを受け取るためにいてくれる


これについて考えていて、思い出したことがありました。

ずいぶん以前に、幼稚園で演奏した時のことです。
床に座って見上げている子供たちには、
初めて身近で見るめずらしい楽器、
はじめて聴く生の楽器の音でした。

ヴァイオリン奏者が演奏しながら、
歩いて近づいて行きました。
少し身をかがめて顔を覗き込むようにします。

ヴァイオリンのスクロール(てっぺんの渦巻き)がすぐそこまでいくと、
子供は目を輝かせながら小さな手を、そ~っとのばしていって、
スクロールに優しく触りました。

それからどの子も嬉しそうな笑顔で、
まるで握手するように一人ひとりが順番に手を出して、
とっても優しく触れていったのでした。

その時私は、
演歌歌手が歌いながら客席へ行って握手してまわっているみたい~(笑)と、
その様子がほほえましく楽しんで見ていました。

今またこの事を思いだして、
彼はとってもすてきな「招待」をしていたんだなと、
あらためて感動しました。

私は立って歩いて行くことはできないけれど、
「来て下さってありがとう」と、一人ひとりに握手するように演奏する、
と考えることはできるな~(笑)と思いました。


ちょうどそんな風に思った後で、
演奏する機会がありましたので、
実際に動詞での表現方法をどのように考えることができるか、
やってみました。

「サン・サーンスの白鳥」を弾く時。
白鳥の羽ばたきが風を起こして、
その風が一人ひとり顔を撫でる。
白鳥が泳ぐ水面にさざ波をたてる、
波が一人ひとりの足元に打ち寄せる。

「バッハのG線上のアリア」を弾く時。
みんながが手に持っているろうそくに、
1つ1つ灯をともしていく。

ちょっとしたことが気になったとしても、
いつもよりずっと音楽は生き生きすると思いました。

細かい出来・不出来を感じているより、
ずっと自然に演奏できるのだなと思いました。

新しい体験でした。
大切な思い招くということが、
少しずつ、だんだん分かってきたように思います。


最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
 
どうぞコメント・メッセージをお寄せ下さいませ。
ご感想、ご興味のあることなどお書き頂けましたら嬉しいです。
お待ちしております。 









 

キャシー先生の授業での学びより。
パフォーマンスをするために、大切なこと。


ステージに向かうまでの準備

出来るだけ具体的にいろいろなことを、言葉にします。
今はいつ?ここはどこ?わたしは誰?
その場所で、自分を含む周りの様子に気付いていく

会場まわりで、いろいろ客席などを、歩いて行く。
周りにあるものにあちこち触れながら、色や質感など、
そのことを言葉にして言っていこう。
周りの空間からのメッセージを受け取ろう

そして自分は今、何を感じているか、
小さな声で、どんなことも言う。
自分の気持ちを受け止める。 

自分の大好きなこと、大好きなものを、
言葉にしてたくさん言ってみよう。
自分に優しくしよう

これから自分は何をしたい?
周りの人にどんなことを伝えたい?
具体的に何をする? 
言葉で表現してみよう。

周りの人にどうしてほしい?
周りの人に一緒にいてくれることをお願いしよう。


ステージで

いざ人前で何かやろうとしたり、
演奏しようとすれば緊張感があります。

私はそこで、もっと落ち着こうとしていました。

ところがそれが、やりたい動きそのものを、
やりにくくさせているようなのでした。

先生は、そのときの自分をむしろ普通ではない特別な状態に、
高めることが大切とおっしゃいました。

自分の状態をわかってあげて、
日常ではないいろいろな刺激に反応していく必要があって、
それを落ち着かせようとすることは、
本当にやりたいことを妨げてしまうのだ、と。

その興奮、緊張した状態から表現していくためには、

自分にスペースと、広がりを与え、
そこにはたくさんの思いがあることに気付いて行く

自分を含めた周りの人たちに、
今一緒に共有したい、
伝えたい思いがあることを思い出す


キャシー先生2・一緒にいてくれること、に続きます。









 

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