音を出すまでの動きを、準備していく
先日チェロを始めたばかりで、とってもワクワク♡しているYさんに、プチレッスンする機会がありました。
どうですか~?とお尋ねすると、
「C線が鳴らせない」ということでした。
音をだしやすくするために、何をしたらいいかな?
さまざまなことが、その都度、新鮮な体験です。
そのときの弦の様子、弓の様子はどんな?
C線は、どんなかな?
他の弦と同じように鳴らそうと思っていると、上手くいかないかもね!
C線は太いし、角度などさまざまに条件が違います。
C線に向かう動きをやってみる、
そうしたら、どんな音が出るかしら。
最初はこわごわ触れるようかもしれないけれど、大丈夫。
ガリっていっても、スカッと滑っても、それは音を生み出す動きによる成分。
それらをどうブレンドするかが、腕の見せ所なんですね!!
どのように鳴らしたいかも、だんだんに見えてきます。
こんな動きで、こんな音、というワクワク♡体験を、
めいっぱい楽しんくださいね~\(^o^)/
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音は動きから生まれます♪
発音に必要な動きを、1つ1つ意図します。
楽器を自分のところへ持ってくる。
弓を持って、楽器のところへ持ってくる。
これを大切にしてみるのがおすすめ。
構え・持ち方を習うとき、
はじめは、「この形で、この位置に」、と習うこともあると思います。
「これがここ」に来るまでの間の動きの様子を大切にしたいです。
見た目の形は、動きの中でのある場面を取りだした様子なのです。
それをする前の、考えが動きを作ります。
どのように考えて、どこが動くときに、そのように見えるのかな?
なるほど、こうなるねという理由は、だんだんに見えるし、
それによって、不必要な動きはどんどんなくなっていくのが合理的です。
美しく見えることは、機能的でもあるということも言えると思います。
観察力を育みながら、必要な動きが無理なくできるように、
こうするとこうなるという体験を実際に重ねることが、
お稽古の内容でもあるわけです。
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まずは、全体の様子を観察しつつ、
エンドピンの長さと、エンドピンを刺す位置の調整をします。
この長さ、というのを決めるのが好きな人もあると思います。
日々身体の様子は違うと思いませんか?
いつも同じと決めなくても、今日はどうかな?と、いろいろ試してみましょう。
もしかしたら、弾きながらまた変えたくなるかも。
なんでかな?って考えてみてね。
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構えの動きを見てみましょう。
大きい楽器なので、持ってくる時に近付くとよける動きをしがちですが、
楽器が自分のところへ来るようにします♡
やってきた子供をそっと受けとめるようです。
頭が動けるようにして、そうすることで自分全体をついてこさせて、
チエロの前に両腕をまわして、そっと抱きかかえるようにしてチェロと一緒に揺れてみます。
胴体と脚は、股関節から動けます。
楽器を安定させるには、自分全体の動きが必要です。
支えは、頭から足までの全体で働いてくれる。
弾きやすさは、自分全体の動きやすさですね。
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自分全体の働きの中で、
動く前に、意識して、ちょっと考えます。
弓を持つ手の動き。
弓を弦にのせる腕の動き。
こうして、こうしてを、1つ1つやってみましょう。
そして、音を出していきます。
これらは、考えなくてもできるようになるというよりも、
自分全体を思う考えに、自然に含まれていくこと。
さらにまた少しづつ、どんどん繊細になり、洗練していくこと!
今もなお、改めてそう実感しています。
やっぱりチェロが好き。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
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